
(女子)住吉がインカレ初優勝! 団体は2位に輝く/日本学生氷上競技選手権
団体順位の行方を左右するFS(フリースケーティング)。SP(ショートプログラム)1位発進の住吉りをん(商3=駒場学園)が完全優勝で日本学生氷上選手権(インカレ)を制した。江川マリア(政経3=香椎)が総合4位で入賞、元榮愛子(商2=目黒日大)はSPから順位を上げ総合12位に。明大女子としては団体2位で、昨年度果たせなかった表彰台入りを果たした。
◆1・6~7 日本学生氷上競技選手権(小瀬スポーツ公園アイスアリーナ)
▼女子7、8級(個人)

▼女子7、8級(団体)

全日本フィギュアスケート選手権(全日本)前に負った腰のケガを考慮し、大技・4回転トーループを回避してFSに臨んだ住吉。冒頭のトリプルアクセルをクリーンに着氷すると、リンクサイドで演技を見守るチームメートも盛り上がる。「耐えることになってしまったが、まとめられた」と全てのジャンプを着氷。コレオシークエンスやステップシークエンスではGOE(出来栄え点)1点台を記録し、プログラム『Adiemus』の完成度の高さを示した。スピンも全てレベル4をそろえて演技を終え「全中(全国中学校スケート大会)、インハイ(全国高等学校スケート選手権フィギュア競技)と優勝していたので、インカレも優勝したいという気持ちがすごく強くかった。その分緊張はしたが、楽しく滑れた」と振り返った。

「全日本から気持ちを切り替えて、新年いいスタートにしたいということで頑張ったが、少しミスが多くなってしまった。悔しい演技になってしまった」と振り返った江川。全日本では1回転となった冒頭の3回転ルッツを0.98の加点がつく出来で披露する。しかし、続く2本のジャンプで回転が抜けてしまう形に。「今シーズンは自分の弱いところが結構出てしまっている大会が多いなと感じている。意地でも降りるではないが、そのぐらい強い気持ちを持って挑まないといけないなと今回のインカレですごく感じた」。次戦となる国民スポーツ大会に向けては「今シーズンいい演技ができてないなと感じている。期間は短いのでしっかり調整して挑めたら」と意気込んだ。

昨年度はFS進出を果たせず悔しい思いをした元榮。冒頭の3回転サルコーと2回転トーループの連続ジャンプを成功させ、前日のSPでノーバリューとなったサルコーを修正してみせた。「今日こそ決めなきゃと思った。1本目が特に緊張したが、跳べて良かった」。さらに前日回転不足の判定となった3回転ルッツも加点のつく出来で着氷。ジャンプに関して「ループは少し抜けてしまったが、一応最低限のことはできたかなと思う」。スピンでのミスを悔やんだものの、今シーズンから披露しているプログラム『鉄道員』でシーズンベストのスコアに。昨年度のリベンジを果たした。

惜しくも優勝には届かなかったが、昨年度は果たせなかった表彰台入りを2位入賞という形で実現した。シーズン終盤を迎えている選手たちは、残りの大会に向けて調整を続ける。
[堀口心遥]
試合後のコメント
住吉
――演技を振り返っていかがですか。
「今シーズンはあと少し耐え切れないとか、もう少しなのにやり切れないということがあったので、その反省を生かして。耐えることにはなってしまいましたけど、まとめられたかなと思います」
江川
――明大の応援は力になりましたか。
「毎年このインカレは一番明治の応援がすごいんじゃないかなというくらいパワーをもらえる応援なので、今日もすごくそれが後押しになったなと思っています」
元榮
――点数はどのように感じていますか。
「最近にしてはよく出ているかなと思うので、もっと(点数を)出せるように。もっと(難易度の高い)ジャンプを入れないと(点数が)伸びないと思うので、頑張りたいと思います」
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