
秋の雪辱果たす 法大に競り勝ち決勝へ/日本学生氷上競技選手権アイスホッケー部門
日本学生氷上競技選手権(インカレ)準決勝の相手は法大。開始早々に2連続得点で試合の流れをつかむと、追い付かれる場面もあったが一度もリードは許さず。4―3で接戦を制し、中大との決勝に駒を進めた。
◆12・24〜29 日本学生氷上競技選手権(テクノルアイスパーク八戸他)
▼12・28 対法大戦(テクノルアイスパーク八戸)
〇明大4{2―2、2―1、0―0}3法大
ここまで3戦連続2桁得点で勝ち上がり、法大との準決勝を迎えた。秋のエイワ杯関東大学リーグ戦(秋リーグ)では、3点差を返されての逆転負けを喫した強敵。それでも第1P開始2分半、ブルーラインからDF木戸仁哉(文1=白樺学園)の放ったシュートをゴール前でFW大竹広記主将(営4=白樺学園)が方向を変えて先制ゴールを挙げた。「木戸は1年生なので、どんどんゴールを狙って迷わずにシュートを打てとずっと言ってきて、自分を信じてシュートを打ってくれたので、あとは自分が触るだけのいい形で入ってくれて良かった」(大竹)。さらに、その10秒後にはⅮFからのパスで抜け出したFW西脇颯(文3=武修館)が、倒れ込みながらゴールへと流し込み2点目。完全にペースをつかんだ明大だったが、相手の好守もあり追加点は奪うことができず。すると今度は第1P終盤、2連続で数的不利のキルプレーを守り切れず2―2の同点に追い付かれ第1Pを終えた。
それでも「同点で終わって0―0と同じなので、そこは全然焦らず、第2Pのスタートがパワープレーだったので、そこで得点を取ってリズムに乗ろうと話した」(大竹)。その言葉通り第2P1分半、パワープレーでⅮFのパスからFW花田匠(政経3=駒大苫小牧)が抜け出すと、キーパーとの1対1を冷静に決めて勝ち越しに成功。その後も一度は同点に追い付かれるも、DF福田琉太(営3=白樺学園)が2人の相手シュートブロックを抜く痛烈なシュートをゴールに突き刺し、4―3で第3Pへ。
第3Pは両者とも譲らぬ展開となったが、GK渡邊周(文4=武修館)を中心に堅い守りを見せ無失点のまま試合は終盤へ。第3P残り2分半、痛恨の反則でキルプレーのピンチを迎えるも、冷静な守りで相手に決定機を与えず、4―3で法大を下し4年連続の決勝進出を果たした。
「ここまで来たらもうやるだけなので、自分としても最後の一試合をしっかりと明治らしく、優勝して終わりたい」(大竹)。第3Pに、今試合の決勝点を挙げた福田がケガで離脱。体調不良者もいるなど万全な状態とはいかないが「明治がチーム一つになってプレッシャーをかけて、みんなで攻めて守ってのホッケーをすれば、必ずどこかに勝機はあると思う」(花田)。頂点まであと一つ。
[倉田泰]
試合後のコメント
大竹
――今日の試合を振り返っていかがでしたか。
「序盤いい感じで2点入ったので、いい流れでいけるかなと思っていたんですけど、秋のリーグ戦で負けた時と同じ展開で、立て続けに失点して同点までいってしまいました。一回切り替えようっていうところで、選手がついてきてくれたのでそこは助かりました。その中で、相手に一度もリードされることなく試合が進められたので、そこはとても良かったと思います」
――中大戦で意識したいことをお願いします。
「中大は特に1セット目がとても攻撃力のあるセットなので、そこをしっかり抑えて、お互いに少ないチャンスになるとは思うんですけど、しっかりと決め切って勝負したいと思います」
花田
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「まずはすごいホッとした気分です。試合前は、すごい緊張感もあって不安でいっぱいで。いつものモチベーションではなかったんですけど、とにかく勝ててよかったです。(今までの試合の)イメージ的に悪いこともありますし、やっぱり負けたらこれが4年生の最後になっちゃうんで、リーグ戦とかと比べたら緊張感がすごいです」
――明日に向けて意識したいことをお願いします。
「人も欠けてる状況なので、(連戦が)体力的にきついとかはあるんですけど、やっぱりここまで来たら勝つしかないんで、チーム一丸となって、今日みたいに全員で攻めて守ってのホッケーをしていたら明治にもチャンスが来ると思いますし、インカレを取る可能性は大いにあると思うので、明日頑張りたいと思います」
木戸
――1点目につながったシュートはどのような狙いがありましたか。
「いつも練習でパック持った時にシュートを打てって言われるんですけど、なかなかいいシュートを打てていなかったのが続いていて。でももうインカレなので、もらったらシュートをしっかり打とうっていう気持ちでいました。パックが来て打てるチャンスかなと思って思い切って打った結果、大竹さんが触ってくれて先制点につながったので、良かったかなと思います」
――勝利が決まった瞬間の心境はいかがでしたか。
「1年生でインカレは初めてだったんですけど、4年生とか上級生の懸けている思いっていうのが最後の方にだんだん伝わってきて。試合が終わった瞬間うれしかったです」
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