佐藤、三浦が躍動感溢れる演技で魅了/オールジャパン メダリスト・オン・アイス2024

 激闘の全日本フィギュアスケート選手権(全日本)から一夜明け、今シーズンの日本フィギュアスケート界をけん引してきた選手たちによるオールジャパン メダリスト・オン・アイス2024が開催された。明大からは初の世界選手権代表に内定した佐藤駿(政経3=埼玉栄)、2年ぶりの四大陸選手権代表に内定した三浦佳生(政経1=目黒日大)の2人が出演した。

 佐藤は『Rise』を披露。疾走感あるアップテンポな曲調に乗り、軽快なスケーティングでリンクを舞う。観客席から手拍子が湧き起こる中で、1本目の3回転ループを着氷させると、2本目の3回転ループからの連続ジャンプも着氷。本来の演技で観客の応援に応えた。アンコール後にはほっとした表情を見せ、肩の荷が降りた様子。自身初となる世界選手権へ向け、新たなるスタートを切った佐藤の今後に注目だ。

(写真:楽しそうに『APT.』を披露する三浦

 大人っぽさ溢れる『Nemesis』を披露したのは三浦。冒頭の4回転サルコーは高さのある完璧な出来に。自身の持ち味である爆発的なスピードでリンクを駆け回り、独特な動きも交えたキレのある振り付けで見る者の目線を奪った。自身のプログラムを披露した後は、吉田唄菜・森田真沙也組(木下アカデミー)のプログラムにも登場した。サンタクロースの帽子を被り、ちゃめっけ溢れる表情を見せ、全力で楽しむ様子が印象的だった。

 ともに世界大会への派遣が決まっている2人。悔しさを味わった全日本での経験を糧に、どのような姿を見せてくれるのか。2人の天才スケーターの躍進に期待がかかる。

[冨川航平]