端艇部の本拠地・戸田紹介

1999.01.01
 端艇部のインカレまでの活動を追う。インカレに懸けるクルーの思いから合宿所のある戸田公園の紹介まで、さまざまな面から端艇部のさらなる魅力に迫ります!

☆ボートコースまで☆

 町の中心になっているといっても過言ではない戸田ボートコース。最寄りのJR戸田公園駅構内にも、ボートを示すシンボルや看板があちこちで目に付く。行き交う人々も、実はボート関係者であることが多い。ここからボートコースを目指すには、まず西口の、向かって左の階段を下りる。

ボートの町・戸田。駅構内から既にボートコースの案内が出ている
西口の階段を左から下りると、ボートコースまでの近道に

 ガード下の道を進んでいくと、見えてくる細長いモニュメント。どんな現代アートかと思いきや、なんとこれは実物大のボートをかたどったもの。 8人で漕ぐ花形種目・エイトの艇は、垂直に立てると見上げるほどの高さになる。いかにも、この町の主役、といった風情で駅前にそびえるボートのモニュメントだ。

実はこれ、ボートの花形種目・エイトの艇を実物大で立てたもの!

 歩道橋を渡って細い道に入り、さらに小さな橋を渡る。左に曲がり、川沿いを歩いているとボート用具の専門店なども現れる。自転車に乗ったボート部員とすれ違うことも多いこの辺りは、歩道をそのままたどっていれば、ボートコースまではほぼ一本道。

 歩道をそのままたどっていれば、ボートコースまではほぼ一本道。道すがら、マンホールやタイルに描かれているのもボートの絵だ。まさにボートの町・戸田。

 疲れるほども歩かないうちに、右手には数々のボート部の合宿所や艇庫が軒を連ねる様が見えてくる。開ける視界。駅から徒歩約15分のボートの聖地・戸田ボートコースに到着だ。

 とうとうボートコース入り口!右に曲がると、輝く水面が何艘もの艇を浮かべている。

☆ボートコースについて☆

 まず公園内に入って、一番最初に目に入るのは全長2500mのボートコース。この場所から見ることはできないが、手前がゴール、奥がスタート地点になっている。

 コース沿いの道を左前方に進み、大学艇庫沿いを真っすぐ進むと見えてくるのは「meiji」と書かれたわが明治大学端艇部の合宿所・艇庫。選手たちは今日もここで生活をし、練習に励んでいる。

 さらにスタート方向に進むとゴール地点を目の前にした観客席。日よけをしながら観戦でき、決勝レース時には大声で応援するどこかの大学のOBの姿も…。

 観客席から少しスタート方向に進んだ所からのコース側の様子。写真左からレースが行われる。レースを間近で見たい方は土手を下りて観戦でき、選手たちのレース中の表情まで見ることができる。

 ここまででゴールからさかのぼること約500~750m。この先には戸田公園大橋や戸田競艇場があり、スタート地点まではまだ1000m以上の距離がある。レースを見ながら、散歩に行ってみるのもいいかも!?

東京オリンピックの記憶を今に伝える聖火台

☆こぼれ話☆
戸田公園・戸田ボートコースってこんなとこ!

・元オリンピック会場!
 戸田公園にある戸田ボートコースは、JR埼京線戸田公園駅から徒歩約15分。

 戦前に幻の東京オリンピックのために作られ、実際に1960年の東京オリンピックでボート競技が行われた。そのために公園にはひっそりと聖火台があり、隣接する道路には“オリンピック通り”と名前が付けられている。

・日本ボートの聖地・戸田ボートコース
 日本で数少ない静水コースで早大、慶大、東大、三菱、トヨタ…いろんな大学や実業団の合宿所がある。明治のお隣は東経大と一橋大。「他大に後輩がいたりして、情報も入ってくる」(伊藤(琢)主将・政経4)と大学同士の交流もあるそう。

・有名人も来る!?
 ボートに関係するドラマなどのテレビ番組はここで撮影されることが多い。そのため有名人の目撃情報も続出している。

・花火大会の特等席に!
 毎年開催される戸田橋花火大会。今年は8月2日(土)に行われ、ボートコースからはとてもいい場所で花火を見ることができる。