
明大勢6人が最終調整/全日本フィギュアスケート選手権公式練習
12月20日に開幕を迎える全日本フィギュアスケート選手権(全日本)。開会式が行われる19日は会場となる東和薬品RACTABドームにて公式練習が行われ、明大から6選手が登場。各選手が入念に氷の感触やジャンプの確認などを行い、順調な調整ぶりを見せた。
◆12・19〜23 第93回全日本フィギュアスケート選手権(東和薬品RACTABドーム)
男子の公式練習第1グループで登場したのは佐藤駿(政経3=埼玉栄)、三浦佳生(政経1=目黒日大)。12月5日から8日にかけてフランス・グルノーブルで行われたG Pファイナルで3位だった佐藤は、全日本までの短い期間を軽い調整にとどめて本番に臨む。曲かけ練習では4回転ルッツこそ回転が抜けたものの、4回転トーループと3回転トーループの連続ジャンプ、トリプルアクセルを確実に決めた。三浦は11月のG PシリーズN H K杯以来の実戦。靴を新調したことで、ジャンプの状態を戻し、自信を持って全日本に挑む。公式練習では勢いのある4回転トーループ、4回転サルコーを決め「いつもなら全日本はもっと緊張するけど、(今年は)ワクワクしている」と自身の好調ぶりを示した。
第2グループには大島光翔主将(政経4=立教新座)が登場した。曲かけ練習の連続ジャンプで転倒がありながらも、その後はミスが出た箇所を中心とした調整で本番に備えた。続く第3グループには初の全日本となる菊地竜生(政経2=目黒日大)がリンクに入った。曲かけ練習ではジャンプにミスが出たものの、その後は落ち着いた表情で滑り最終調整を終えた。
女子の第1グループでは住吉りをん(商3=駒場学園)がジャンプの踏み切りや振り付けの確認を入念に行った。「数日前に腰に痛みが出た」とコンディションに不安を抱えた中での練習となったが、曲かけ練習ではジャンプを全てそろえるなど、氷との相性の良さに安堵(あんど)の表情を見せた。3度目の全日本出場となる江川マリア(政経3=香椎)はジャンプだけでなくスピンにも重点を置いて調整。終始、集中した表情で練習を終え、8位入賞を目標に本番へと挑む。
出場選手それぞれが、特別な思いを背負って臨む今大会。今シーズンの集大成と語る選手もいる中で、どのような演技を見せてくれるのか。待ちに待った全日本がいよいよ幕を開ける。
[冨川航平]
公式練習後のコメント
佐藤
――練習を終えて、今のコンディションや氷の感触はいかがですか。
「調子はすごくいいですし、氷の感触もトーループ、ルッツと確認できたので良かったです」
――ジャンプが決まっていた印象でした。
「調整というよりなるべく追い込んだ練習はしないようにしていて、練習も一日1時間くらいという感じでした」
――全日本ということで、初優勝を目指してこられたと思いますが、そこに向けての意気込みはいかがですか。
「今シーズン一番の目標に掲げてきた舞台でもあるので、いい演技ができるように頑張りたいと思います」
――ご自身の中で勝負のカギはどこになると思いますか。
「まずは自分の出せる演技をするのが一番で、周りの人は気にしないで自分の演技に集中して、まずはS P(ショートプログラム)でノーミスできるように頑張っていきたいと思います」
三浦
——コンディションはいかがですか。
「そうですね。ここに来る前の練習もすごく調子が良くて、自分の中でもすごくワクワクしています。4回転ループだけ完成までいっていないんですけど、この(全日本)期間で何とかできたらいいなと思っていて、そこも含めてすごく楽しみです」
——G Pファイナルで鍵山優真選手(中京大)や佐藤選手が活躍する姿を見ていたと思いますが、いかがですか。
「いや、もう2人とも素晴らしい活躍で 2人ともメダルを獲得しましたし、いち友人としてもすごくうれしかったです。彼ら2人に限らずそういう実績のある選手たちとまた戦うことができるというのはすごくうれしいです」
——全日本に向けての意気込みと目標を教えてください。
「S P、F S(フリースケーティング)とさっきも言ったようにできることを尽くして、優勝というものを目指してやっていきたいなというふうに思ってます」
住吉
——コンディションはいかがですか。
「数日前にちょっと腰を痛めてしまったので、とにかく無理をしないで本番にしっかり集中して合わせるということを意識していました。今日は本当に(氷の)感触を確かめるという感じで練習したんですけど、本当によく滑るリンクで、逆に氷が小さく感じる場面もあったんですけど、そこはしっかり合わせてやったかなと思います」
——G Pシリーズ中国大会を終えてからどのような調整をしてきましたか。
「本当にすごく調子も良く、自信を持って臨むことができるなと考えていた中での突然の痛みだったので、すごくショックは大きかったです。とはいえ、それまでに中国大会終わってからもしっかり自信がつくくらいイメージトレーニングもできてきますし、実際のジャンプだったりスピンやステップだったり、一つ一ついい質のものが練習でできているので、そこまでの自信を持って気持ちでやり切るだけだというふうに思うことはできています」
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