
これぞ王者の底力。18連覇達成/関東学生三大大会
逆転へ向けてミスの許されない2日目は馬場馬術競技が行われた。本学得意のこの競技で、絶対に連覇を途絶えさせるわけにはいかないという意地を見せ、団体1位を勝ち取った。個人では柘植が1位、山内(商4)が2位と他大を圧倒。自分たちの武器を最大限に生かし逆転への準備を整えた。
総合馬術競技の調教審査が行われた3日目。2日目の勢いそのままに西脇主将、柘植、篠原(営3)が素晴らしい騎乗を披露した。4日目は耐久審査と余力審査が行われた。やむ気配なく激しく降り続ける雨が、ただでさえ過酷な耐久審査をより過酷なものにした。その過酷さに多くの選手が失権する中、長く厳しいコースに負けることなく斎藤(功・政経1)、篠原は減点なしという最高の結果を出し、最後の競技である余力審査に臨む。余力審査の本学一番手は西脇主将とパートナーの明輪。泥水を跳ね上がらせながら馬場を駆け、大雨を切り裂いて障害を飛越するその人馬の姿は、後続に優勝への道を示した。選手全員が障害を一本も落とさないという王者明治本来の姿を見せ、総合競技団体種目は1位。そして、長く苦しかった今大会は大逆転劇での18連覇達成という結果で幕を閉じた。
試合後に西脇主将は「こんなに冷や冷やした大会は今までなかった」とコメントした。それもそのはず、三種目総合2位の日大との点差はわずか9点。3位専大と日大の差が160点もあるのだから接戦であったことがよくわかる。「今回の結果で目が覚めた。全日は期待してほしい」と西脇主将は力強く言った。「1日目の結果で、やっと選手の目が開いた。勝ったことは褒められるが、内容はひどい。全く褒められたものではない。日々の生活態度から変えて心を強くしたい」と常勝明治をつくり上げた男、長田監督は優勝という結果に笑みを見せることなかった。部員も監督もさらに大きなタイトルを目指すために余念はない。
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