
前節の反省を糧に 大院大に快勝を収める/全日本大学サッカー選手権
全日本大学サッカー選手権(インカレ)決勝ラウンド第2節は大院大との一戦。24分に島野のミドルシュートで先制すると、33分には熊取谷が追加点。2-0で試合を折り返す。後半こそ得点は生まれなかったがクリーンシートを達成し、2-0で勝利を挙げた。

14日の初戦・鹿屋体大戦ではスコアレスドローに終わった明大。モットーとする「球際・切り替え・運動量」の〝三原則〟を再確認して今試合に臨んだ。相手は関西第5代表の大院大。グループステージ第1節で関西学大に勝利し勢いのあるチームだ。序盤から明大は右サイドの稲垣を起点に展開。そして24分、稲垣のスルーパスに反応した中村がサイドを駆け上がりクロスを上げると島野がフィニッシュすると、ゴール左下に吸い込まれた。「相手のバイタルエリアが空くというスカウティングがあり、そこが自分の強みでもあるのでうまく発揮できた」(島野)とこのゴールを振り返った。続く33分には、PA付近で鷲見がFKを獲得。これを熊取谷が「ニアサイドが空いていたので、そこを狙ってイメージ通り蹴れた」とゴール右上に決め切り追加点を挙げる。そのまま試合を2-0とリードして折り返した。

後半に入ると両者堅実な守備が光り、相手の出方をうかがう時間が長く続いた。後半も中盤に差し掛かるころ、内山を投入。前半と変わり、左サイドを起点とした攻撃を仕掛けていく。すると78分、左からのクロスのこぼれ球に最後は島野の強烈ミドル。しかし、ここは相手GKの好セーブでゴールネットを揺らせず。その後も相手の体を張ったディフェンスからゴールを割れなかった。それでも、最後まで豊富な運動量で攻守が躍動し、2-0と完封勝利を飾りグループ首位に浮上した。

次戦の関西学大戦に向けて、熊取谷は「仲間の思いを背負うからこそ、明治としてやるべきことを徹底して必ず勝利する」と強く意気込んだ。今日の勢いのままに勝利を挙げたいが「去年のインカレで関西学大は明治に強烈にやられているから、絶対にリベンジしてくる」(栗田大輔監督)と警戒を強める。グループステージ首位突破へ、関東王者としての意地を見せたいところだ。
[早坂春佑]
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