
イベント後のコメント/アーチェリー部×ローバースカウト部 地域交流プロジェクト
昨年度から始まった地域交流プロジェクト。今回このプロジェクトを主導したアーチェリー部の西脇怜奈(法3=薬園台)とローバースカウトの中川慶太(商3=福岡大大濠)にお話を伺った。
――プロジェクトを終えた感想を教えてください。
中川 「今回本当に大成功と至って胸をなでおろす思いです。中でも私が印象的に思っているのは、みんなが思い思いに笑顔を浮かべて『今日楽しかった』『アーチェリー楽しみにしてた』『モルック初めてです』。初めてのことをすごくわくわくしていて周りの友達とも輪ができる。そういう、好奇心旺盛に取り組むという姿が見られたのは、本当にやっていて価値のある体験をできる場を提供できたなと思っています」
西脇 「今日は(中川さんと)同じなんですけど、本当に大成功ということで、ひとまず良かったなというふうに率直に思っています。私はですね、子供が『アーチェリー初めてやった』とか『レクリエーション楽しかった』とか言ってくれたのもそうなんですけど、保護者の方が『明治ってここ(明大八幡山グラウンド)で部活動やってるんですね』とか『こういうふうに部活動しているんですね』と知ってくださったのが、私たちアーチェリー部としてはここで普段から練習をしているので、地域の方に恩返しができたのかなという意味で、すごくご協力いただいて、いいイベントにできたんじゃないかなと思いました」
――2年連続での開催となりました。昨年度から何か変更した点はありますか。
中川 「昨年と違う点で設けたのは、満足度の点をこだわりました。特に私たちローバースカウトの方では、どうしても時間が余ってしまうので、手持ち無沙汰にならないよう、いろいろなプログラムを織り交ぜてやるということ。そして今回チームワークということを軸に考えたので、参加者がその場で仲良くなって取り組めるような協力、対戦の形を取り入れ子供たちが協調性を持って取り組めるというものに向けてプログラムを改善しました」
西脇 「大きな変更点というほどでもないんですけれども、昨年度の反省を踏まえて、的の位置を少し下げたりとか、風船を割ると得点が増えたりですとか、小さな子でもすごく楽しんでもらえるような工夫をして、小さい子がもっと楽しんでもらえたのかなとは思っています」
――昨年度は天候の影響で午前の部が中止になってしまいましたが今年度は両方の部が開催できました。
中川 「本当に晴れでできることが何よりうれしいことです。4日前の予報だと雨予報だったので、どうにかして成功にこぎつけないかと考えたものでした。そのために私たちがまず準備段階の時に気にしたのは、とにかく人を集めることにまず注目したんですね。3000枚のチラシを近くの小学校にお配りして、まずイベントのことを知ってもらう。そして今回の開催に至って、晴れの形で準備したものを提供できたということで、もう胸をなでおろす思いになります」
西脇 「午前も午後も開催できて本当に率直に良かったなというところで、午前に去年申し込んで雨になってしまって(雨天中止により参加できなかった)みたいな人もいらっしゃったので『今年は両方開催できて良かったね』ということをいろいろな方に言っていただいて、良かったなと思います」
――プロジェクトの準備にあたって何か印象に残っていることはありますか。
中川 「去年もありがたいことに応募殺到、倍率も2、3倍ほどいただいたんですけど、一人一人にしっかりフォーカスできるものを、質を良くしようということで、駿河台(キャンパス)の2階のところで私たちは何度も話し合って『どうやったら工夫できるかな』『どういう場ができるかな』とか、会場の場を実際にシミュレーションしたり下見をして取り組むことで、子供たちの目線に立ってこの場を提供しました。あと、プロモーション自体もこだわるため、先ほど(西脇さんが)おっしゃったように、世田谷区役所に認可もいただいて、小学校の方にチラシをお配りしました。なので、さっき保護者様からいただいた言葉で一番うれしかったのは『子供が旅行先でアーチェリーをやってみてすごく面白かった。それができる場が欲しいとずっと考えていたから、これを機にアーチェリーを体験できるような場所を子供に提供してあげたい』という言葉があったので、好奇心の元を築けるようなものになれて良かったです」
西脇 「もう本当に(中川さんに)おっしゃっていただいた通りでして、他にあるとすると、親子で(一緒に楽しむ)というものは割と重視していたかなというふうに思います。保護者の同伴も必須で、子供が楽しんで親もそこで見られるようなスペースであったりとか、アーチェリーであったら親御さんも一緒にアーチェリーをしていたりとか、そういうふうなプログラムを一生懸命考えてきて、親子で楽しめる場所を提供できたというのも良かったのかなと思っています」
――準備段階で苦労した点はございますか。
中川 「私たち(ローバースカウト部)は準備で思った点はやることをほぼ一から見直したんですね。アクティビティーがアーチェリー(体験)に対して私たちの(アクティビティーは)は弱くて、せっかく楽しんでもらう子供は無邪気なので、つまらないものはつまらないと言ってほしくないから、どうにかして面白いように、どうやって盛り上げるのか私たちも毎週水曜日ミーティングを行っていました。そこでシミュレーションして、この改善点として『難易度をどんどん上げていったら面白くなるよね』などをその子供たちの目線に立って工夫しておりました」
西脇 「苦労した点は、安全管理がやはり気をつけた点ではあります。危ないスポーツですし、外部の方を招いてアーチェリーするという機会も本当にここしかないので、一から保険の加入であったりとか、安全に関する射場の整備であったりとかを部員と話し合って一生懸命やりました」
――2年連続で部活動をまたいでの交流となりました。何か収穫はありましたか。
中川 「大げさに申し上げますと、地域の方に恩返しができて何よりだなと考えています。私たちローバースカウト部を一言で申し上げると、奉仕活動になるんですね。このボランティア活動で、能登半島の地震があった3カ月後にボランティアに行ったり、毎年、震災があった地域、気仙沼に、子供たちにこうボランティアとして携わるなど毎年やっています。いざ私たち地元であるこの明治大学のそばの方々にも恩返しできないかなということで、今回、地域活動に貢献するという形で携われて、私たち部員も高い満足度を示してました。本当に楽しい機会になりました」
西脇 「私たちはこの活動で、自分がやったことが人のためになるという経験ができたのが大きいかなと思っています。ローバーさんと本当にうちは性格が違って、(アーチェリー部は)自分の点数を追い求めていく競技で、普段部員がやってることは練習しかなくて、自分のやっている練習が誰かのためになるという経験があまりないです。なので、そういう奉仕活動とかされているローバーさんと協力して、自分が普段練習をしているアーチェリーを通して、参加してくれた子供が笑顔になってくれたりとか、それで喜んでくれたりとか、そういう経験を積めたのが、私にとってもですし、部員にとっても本当に大きかったと思っています」
――来年度も開催する予定はございますか。
中川 「ぜひやりたいです。監督が目をかけて、来年の2年生に向けて動きを進めるとかの引き継ぎも話し始めてますので、できればなと考えてます」
西脇 「アーチェリー部にとって貴重な経験でもあるので、ぜひ2年生の後輩に引き継いでやっていってほしいなと思っています」
――ありがとうございました。
[堀口心遥]
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