4年生早明戦 リベンジ懸けた試合で快勝/練習試合

2024.12.09

 多くの観客が見守る中、明大八幡山グラウンドで4年生試合が行われた。この試合は、4年生を中心にメンバーが組まれ行われる。前後半ともに明大は攻守がかみ合い、得点を重ねていき59ー26で勝利を飾った。

◆12・8 練習試合(明大八幡山グラウンド)
◆対早大戦
◯明大57{29ー12、28ー14}26早大

 前半6分に相手に先制を許すも、直後の9分に相手のペナルティーからクイックスタートを試みてフェーズを重ね、最後は右ロック金子琉聖(政経4=佐賀工)がトライ。「自分の得意なプレーだったので、そこは持ち味が出せたと思う」(金子)。17分に得点を許すも、続く22分、相手のキックがダイレクトタッチになり敵陣に進むと、さらにペナルティーを取り、再び金子がグラウンディングし、明大サイドは大盛り上がり。28分には、敵陣22メートルライン付近でターンオーバーすると、次々とゲインし左ロック稲村心(文4=新潟工)がインゴールに飛び込んだ。「(トライの前のプレーで)サインプレーを4年生の中で考えてやろうと決めたプレーだったので、 そこからトライにつなげることができたのはすごくうれしい」(稲村)。34分には敵陣22メートル付近でのラインアウトモールから、右センター山田歩季(商4=京都成章)がビックゲインしそのままトライ。36分、途中出場の田中景翔(文2=常翔学園)が自陣からゴール前まで約50メートル独走すると、オフロードパスをつなぎ、パスを受けた左センター吉田輝雅(政経4=東海大相模)がグラウンディング。29―12でハーフタイムを迎える。

 迎えた後半開始直後、キックオフをマイボールにすると、BKに展開し川村心馬(法3=函館ラ・サール)がトライを決めた。7分には相手のペナルティーで敵陣に進むとラインアウトモールから久保太進(法1=長崎北陽台)がインゴールに飛び込んだ。その後トライを許し、ディフェンスの時間が続いたが、川村がインターセプトを見事に決め、そのまま独走トライ。試合終了間際の37分には、敵陣ゴール前でスクラムのペナルティーを取ると、フェーズを重ね、左ウイング寺下功起(文4=東福岡)がグラウンディングし大歓声が上がった。「最初からずっとトライをしたいなと思っていたので取れて良かった」(寺下)。56―27でノーサイドとなった。

 4年生の〝早明戦〟では快勝を収めた明大。今試合に出場した4年生の多くは今試合が最後の試合となった。「1年生の時の4年生試合を思い出して、それがもう自分たちの出番になって感慨深いものがあった」(金子)と振り返った。次戦には全国大学選手権の3回戦が控えている。今試合はAチームのメンバーの刺激となっているだろう。

[木曽琴乃]

試合後のコメント
稲村
――どのような気持ちでこの試合に臨みましたか。
 
「自分はもうラグビーが大学で終わりなので、個人的には小学校3年生からやってきた14年間の集大成だと思って全力でやろうと思ってました」

金子
――後輩たちにはどのようなことを伝えたいですか。
 
「今まで試合に出る機会は少なかったんですけど、最後まで腐らずにやり切るってことは伝えたいですし、それをみんなにやってほしいっていうのはあります」

右フランカー春日悠平(政経4=明大中野)
――ケガ明けで久々に長い時間試合に出られたと思いますが、体力面はいかがでしたか。
 「個人的にはそこまで体力面がきつかったっていうのはなくて、全然走れたかなと思います。それまでの準備が良かったかなって思います」

寺下
――今日の試合で意識したことはありますか。
 「家族もみんな見に来てくれてたので、とにかく自分が楽しんでる姿を見せたいなって思っていました」

吉田輝
――チームとしては試合が続きますが、意気込みをお願いします。
 「試合に出るメンバーがいいプレーができるようにサポートして『奪還』できるように頑張りたいと思います」

山田
――試合前話したことはありますか。
 
「最後なので自分たちも見てる人も楽しめる試合になるように全員楽しんでやろうって話しました」

田中景
――今日の4年生のプレーを見ていかがですか。
 
「闘志溢れるプレーがラグビーは大事なんで、先輩を見習ってもっと闘志を燃やして、気合の入ったプレーをもっと出せるように、チームの流れを変えれるように頑張っていきたいと思います」