
インカレ前最後の公式戦 プロ相手に完敗/全日本選手権
全日本選手権2戦目の相手はレッドイーグルス北海道。初戦では社会人チーム相手に逆転勝利を挙げ、勢いに乗る明大であったがプロチームの壁はやはり高かった。GK渡邊周(文4=武修館)を中心に粘りの守りを見せるも、徐々に点差を広げられ0―7の完封負けで日本学生氷上競技選手権(インカレ)前最後の公式戦を終えた。
◆12・5〜8 全日本選手権(日光霧降アイスアリーナ)
▼12・6 対レッドイーグルス北海道戦(日光霧降アイスアリーナ)
明大0{0—2、0—2、0—3}7レッドイーグルス北海道〇
エイワ杯関東大学リーグ戦(秋リーグ)終了から4日後という過密スケジュールの中で行われた全日本選手権。初戦では社会人チームの日本製鉄室蘭に延長戦の末、逆転勝ちを収めた。秋リーグからの連敗を止め、迎えた相手はレッドイーグルス北海道。昨年度、副将としてチームをけん引した三浦稜介選手(令6政経卒)も所属する北海道の強豪プロチームとの一戦となった。
第1P開始45秒、自陣からの攻め出しでパックを失い、ゴール前でフリーの選手に決められ先制を許す。それでも「パワーやスキルの面では相手の方が絶対に上なので、とにかく走って相手に食らいついていこうと試合に臨んだ」(ⅮF成瀬翼・商4=埼玉栄)。渡邊を中心に必死の守りを見せ、FW陣も積極的に前線へプレッシャーをかけるなど、格上相手に粘り強く立ち向かった。第1P中盤にも失点を許したが、シュート数24本に対して2失点と少ない失点数で第2Pへと進んだ。
第2P開始2分で追加点を許すも、相手の反則が続きパワープレーのチャンスを獲得する。第1Pではシュート数が1本と攻撃を抑え込まれたが、数的有利な状況ではしっかりとパスを回し、少ないながらもシュートチャンスをつくった。それでもプロチームの強固な守備に得点を挙げることはできず、徐々に点差が開いていく。第3P終盤には、三浦にゴール前でシュートの角度を変えられ6失点目。「最近は練習も含め、徐々に調子が良くなっているからそれを出せて良かった」(三浦)とOBとしての背中を見せた。最終スコアは0―7でシュート数も8―63と完敗。それでも「スピード感やフィジカルが強い相手との試合を経験できたのは大きな収穫」(大竹広記主将・営4=白樺学園)と最終決戦へ向け意義のある試合となった。
[倉田泰]
試合後のコメント
大竹
――今日の試合を振り返っていかがでしたか。
「格上のレッドイーグルス北海道が相手ということで、大学生らしいフレッシュなプレーで対抗し、インカレにつながる試合をしようとしました。最初あっさり1点取られてしまったんですけど(第1Pは)2点に抑えることができて、思ったよりはまだ戦えたのかなという印象はあります」
成瀬
――プロチームとの対戦で学びになった点があればお願いします。
「本当に無駄がなく頭のいいプレーをするなと思って、ルーズパックへの反応の速さとかに関しては、やっぱりプロは上だなと思います。足の速さや力の強さ、ルーズパックに対しての詰めの速さだったり、そこからのつなぎに関して、一切無駄なことをしないし、時間帯を見て危ないプレーをしないなと。そこに関しては本当に学びになりました」
渡邊
――プロのシュートを実際に受け、どのような印象がありましたか。
「シュートスピードがもちろん早いのは当たり前なんですけど、どこからでも打ってきますし、そこからパスを組み立てていろいろな角度から打ってきて、ずっと気持ちで負けられない展開だったので非常に疲れました」
三浦選手
――母校との対戦が決まって、どのような思いで試合に臨まれましたか。
「試合をやりたかったので、前日に勝ってくれて試合できて楽しかったです」
――明大へのエールをお願いします。
「春に勝って秋負けてということで、インカレに勝たないと一年終われないと思うので、最後頑張ってほしいです。一戦一戦厳しいとは思いますが、スタッフ、選手を信じて戦い抜いてほしいです」
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