セカンドリーグ最終戦で東洋大に大敗/エイワ杯関東大学リーグ戦

 2連敗の中、迎えた東洋大との最終戦。何とか勝利をもぎ取りたい明大だったが、相手の堅固な守備を崩せず大差をつけられてしまい、無念の敗戦。春に行われた秩父宮杯関東大学選手権に続く連覇とはならず、3位で大会を終了した。

◆9・8~12・1 エイワ杯関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ他)
▼12・1 対東洋大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
明大2{0―5、1―4、1―3}12東洋大○

 「全く勝てない相手ではないので、自分たちのやるべきことをやって勝ち切ろうという意気込みで臨んだ」(FW大竹広記主将・営4=白樺学園)。法大戦、中大戦と直近で2連敗を喫していた明大は有終の美を飾るべく、最終戦に挑んだ。しかし、東洋大の壁は高く、1Pから圧倒的な強さを見せつけられることに。開始5分、互いに激しくぶつかり合う中先制点を決められ、さらにその2分後に追加点を奪われたことにより流れを相手に渡してしまう。明大は果敢に相手のパックを奪うも相手の守備に防がれ、なかなか得点ができなかった。その後も相手に点差を広げられ、0―5で第1Pは終了。「1Pで5失点というところでもう勝負は決まったのかもしれない」(DF馬場杏爾・政経4=駒大苫小牧)。それでも第1Pと第2Pの間では「あまり落ち込んでいる人はいなくて、前向きにやっていこうというふうに、みんなプラスな考え方で声を掛け合っていた」(GK渡邊周・文4=武修館)とメンバー同士で励まし合うことができた。第2Pではセットが大きく変わり、DF亀本純門(文4=白樺学園)が人数優勢を利用しシュートを決めた。「そこで1点取れたのは良かったが、5分あったペナルティの中で1点しか取れなかったのは反省点だと思う」(亀本)。迎えた第3P、FW寺内理雲(政経1=駒大苫小牧)がパスの応酬を繰り広げ得点を決めるも後半で相手の猛攻により追い詰められ、2―12で敗戦。全勝で終えたファーストリーグと打って変わって、3位という悔しい結果で大会を終えた。

 4年生にとっては最後の関東大会である秋リーグ。「悲しい反面、今までの練習などが全て東京のリンクで出たのかなという感じで、楽しくもあり、悔しかった」(DF成瀬翼・政経4=駒大苫小牧)と心に残る試合となった。そしてこれから待ち受ける全日本選手権や全日本学生氷上選手権(インカレ)に向けての課題も生まれた。「練習からコミュニケーションを取って、強いイメージを連携でつくり上げていきたいと思います」(大竹)。「残り期間、全日本も含めてあと2週間ちょっとしかないと思うので、まずはDF力アップっていうところです。今まで出ていたメンバーが中心に声を掛けて、守りからやっていきたいっていうのと、攻撃の面に関しては、得点源が抜けたのですが、まだまだ得点力はあると思うのでもう一回練習から声を掛けながらやっていきたい」(馬場)。インカレで無念をはらすべく、準備を万全にして臨みたい。

[菊池紗更]

試合後のコメント
大竹
――主将としてチームの雰囲気づくりで気にかけていたことを教えて下さい。
 「試合では全員のモチベーションを高めるように行動していました。あとは自分自身も泥くさいプレーをすることで、後輩たちもついてくるかなと思っていたのですけど、思うようなプレーができていなかったので、そこは自分の反省点が多かったかなと思います」

――インカレに向けての意気込みをお願いします。
 「もちろん優勝が目標なので、しっかり一戦一戦勝ち切って、最後にリベンジができればいいなと思います。そして、最後にインカレで勝った大学がその年の日本一だと思っているので、インカレでしっかり勝ち切れるように準備したいと思います」

馬場
――守りの面で見つかった課題について教えて下さい。
 「ディフェンディングゾーンでFWとDFの連携だったり、コーナーへの寄りだったり、そのまたコーナーのバトルが東洋と比べて弱いなっていうのがありました。また、3番手と4番手(パックを持ってきた人を1番手として、そのあとに走り込んでくる人の順番)を誰が見るかという声掛けが本当に課題かなと思います」

――最終成績3位という結果についてはいかがですか。
 「4年生の意見としては、最後のシーズンだったので、3位っていうのは悔しいですし、チームとしても優勝するつもりで来ていたのでそこは本当に悔しいという気持ちの一つ、それに限るんですけど。ただ、1位から3位になったという事実の中で、もっと細かい部分でいろいろな課題があったので、逆に今は前向きに捉えて、インカレに向けてしっかりやっていこうという感じでいます」

成瀬
――DF陣はいかがでしたか。
 「今もう6人しかいなくて、今まで出ていなかった選手も出なきゃいけないという状態で、6人でずっと3セット回してという感じでとても大変なんですけど、一人一人がしっかり仕事をしているというのもありますし、それでもまだまだ自分が引っ張っていかなきゃいけないところもあるので、そこはしっかりやっていきたいなっていうふうに思います」

――インカレに向けて意気込みをお願いします。 
 「準決勝で法政と当たって、決勝では中央か東洋、もしくは早稲田関大のどこかだと当たると思いますが全て強豪校だと思いますし、あとはメンバーが欠けている中での対戦で勝ったことがない相手ばかりなので、あと1カ月ある中しっかり準備して優勝できるように頑張りたいなと思います」

亀本
――東京ラストの試合はいかがでしたか。
 「今日出発する前から自分はそんな緊張するタイプではなかったんですけど、同期は結構みんな緊張していることを話していたので、それが結果につながったかどうかはわかりませんが、最後こういう終わり方かっていうのは少し悔いの残る部分があるので、最後インカレで笑って終わることができるように頑張ります」

――最後に意気込みをお願いします。
 「残りの大会は全日本とインカレの2大会しかないですし、このメンバーでできるのはもうあと1カ月ないと思うので、悔いの残らないようにしっかり一日一日を大事にしていきたいと思っています」

渡邊
――コンディション的にはいかがでしたか。
 「朝から今日の試合に向けて準備はしっかりできていて、全員コンディションは良いし、モチベーションもかなり良かったとは思うんですけど、チーム内のシステムや、試合の流れといったところで連携が取れなかったのかなというふうに思います」

――全日本やインカレもこの後控えています。残り少ない大学生活だと思いますが、それも踏まえて意気込みをお願いします。
 「ホッケーができるのはあと1カ月なので、この1カ月は本当にホッケーやチームのことだけを考えたいのでした。これについては自分と同じ4年生も考えていると思います。 今日はかなり大差で負けてしまったんですけど、全然まだまだ最後の試合は残っていますし、最後インカレで勝ったチームが一番強いので、チーム全体で4年生中心にインカレに向かっていけたらいいなと思います」