関西学大に大敗、課題を見つめ直すきっかけに/関西学大定期戦

 毎年行われる関西学大との定期戦。「胸を借りるつもりで挑んだ」(杉山主将・政経4)本学は7―34で敗北を喫し、昨年度学生王者の壁の厚さを再確認させられた。

 第1クォーターでは両雄がランとパスを織り交ぜた攻勢を見せ、一進一退の攻防を繰り広げる。だがエンドゾーンには及ばず、両者無得点のまま第2クォーターへ。

    明大 関西学大
◆関西学大定期戦スコア◆
タッチダウン
T.F.P (1点)回数‐成功 1‐1 4‐4
(2点)回数-成功 0‐0 0‐0
フィールドゴール 回数‐成功 0‐0 3‐2
セイフティ
1stダウン(ラン‐パス‐反則) 12(10‐2‐0) 20(10‐10‐0)
パス 試投‐成功‐Intercept 16‐5‐1 34‐24‐1
獲得ヤード 43 208
ラン 回数-獲得ヤード 41-131 31-178
攻撃 回数-獲得ヤード 57-174 65-386
反則 回数-損失ヤード 2-15 3-20
ファンブル 回数-喪失回数 2-2 1-1
攻撃時間 23:15 24:45
3rd Down Conv. 5/13 8/13
4rd Down Conv. 1/2 1/2

 しかし第2クォーターになると、ディフェンスラインが相手に圧倒され、相手QBにプレッシャーを掛けることができない。正確なパスが幾度となくレシーバーの元へ投げ込まれ、ゲインを許し、先制のタッチダウンを奪われてしまう。追加のフィールドゴールも決められ、劣勢に立たされた本学であったがQB田中(蔵・政経2)を軸とした攻撃で関西学大に食らいつく。田中(蔵)のパスプレーからランを重ね、エンドゾーンまで残り3ヤードで小谷田(政経2)が飛び込みながらタッチダウンを奪い7点を返す。ここから勢いをつけたい本学だったが、流れを呼び込められず第2クォーター終盤にさらに7点を加えられてしまい、前半を7―17で折り返した。

 「ハーフでアジャストされてしまった」(田中・蔵)というように、第3クォーターでは失点を3点に抑えたものの、相手に戦略を読まれ始め、本学は攻め手に欠く展開が続く。終始関西学大に圧倒された中で迎えた第4クォーター。流れは変わらず関西学大ペースの展開が続く。「チームの悪いところがすべて出た」(芹澤・文4)と、疲れと集中力切れでディフェンスが思うように機能せず、2度のタッチダウン奪われてしまう。終わってみれば7―34の大敗。王者の強さを見せつけられる形で本学は大会を終えた。

 試合を終えて杉山主将は「春の集大成として挑んだが、やってきたことが通用しなかった」と自分たちの練習について悔やんだ。しかし大敗を喫したことで自分たちの練習に対する姿勢、QBとオフェンス陣のコミュニケーション不足など、新たに見えてきた課題も多い。

 「関西学大は敵わない相手じゃなかった」とグリフィンズの面々は口をそろえて語った。「甲子園でまたやれる」(芹澤)。秋の甲子園ボウルを見据え、練習を重ねていく本学アメフト部にとっては貴重な敗戦だったに違いない。