福留が3位入賞 藤山は健闘みせるも初戦敗退/全日本選手権

2024.12.03

 予選を勝ち抜いた大学生と社会人が集い、ボクシング日本一を決める全日本選手権。今年度もひがしんアリーナで開催され、明大からは藤山成悟(商2=上市)、福留想大(商1=習志野)の2人が出場。藤山は初戦黒星を喫し、福留は準決勝で敗退となり3位を獲得した。

◆11・26~12・1 全日本選手権(ひがしんアリーナ)
▼11・28
▽ミドル級
藤山(WP0-5) 川村(大商大)◯
▼11・29
▽フライ級
◯福留(WP4-1)宇津(介護老人保護施設ロマン)
▼11・30
▽フライ級 準決勝
福留(2回・RSC)山口(駒大)◯

 先に初戦を迎えたミドル級の藤山は、ケガで今年度の関東大学リーグ戦(リーグ戦)に出場できなかったものの北信越予選を勝ち上がり、今大会出場を決めた。初戦に迎えた相手の川村(大商大)とは、2022年の全国高校選手権で対戦したことがあり、当時は勝利を収めた。しかし、今回の対戦では第1Rからリズムを取られる。「接近戦でどんどん距離を詰めてきて、第1Rも第2Rも取られる形となった」(藤山)。第3Rで挽回しようとするも、相手を倒し切れず、0ー5の判定で初戦敗退となった。

 翌日にフライ級のリングに上がったのは福留。今年度のリーグ戦で全勝を果たしたスーパールーキーは、全国の舞台でもその実力を見せつける。昨年度の全日本社会人選手権で優勝し、最優秀選手にも輝いた強敵に対し、得意の距離感を生かしながら右ストレートを着実に当てるなど、序盤から試合のペースをつかむ。第3Rで「ちょっと足が止まったり、相手のプレッシャーにのまれてしまう」(福留)も、逆転は許さず4ー1の判定で勝利を収める。続いて迎えた準決勝。昨年度の国民体育大会(国体)で優勝を果たした相手に力強いパンチを打たれ、立ち上がりから苦しい展開に。「(相手は)中間距離でのジャブとワンツーで寄せつけないような、パンチのある選手」(福留)へのパンチを増やし、何とか反撃への糸口をつかもうと第2Rに挑むもRSC負けを喫し、3位で今大会の戦いを終えた。

 優勝こそ取れなかったものの、強敵相手にも善戦した2選手。「頂点にいる選手と対戦したことで自分の目指すべきところが見えたと思う」(西尾忠久監督)。今大会での経験を生かし、来季での活躍に期待したい。

[李翔恩]

試合後のコメント
西尾監督
――全国大会に出場することについてどう考えますか。
 「来年からは国体にも出したいと思います。全国大会でも明治の選手があちこちで出ているという、そういう活気のあるものにしたいと常に思っていて、またそういうところを目指し、チーム一丸となって練習をして、 全体で強くなっていきたいなという風に思っています」

藤山
――今大会を振り返っていかがでしたか。
 「リーグ戦に全く出られなかった分、全日本で少しでも藤山成悟という名を全国にとどろかせたかったんですけど、不甲斐ない結果に終わってしまいました。半年後のリーグ戦に向けての試合が2週間後に行われるので、しっかりと連勝して来年こそ藤山成悟の年にしたいと思います」

福留
――来年への意気込みをお願いします。
 「まだまだもっと強くなれるし、いろいろな課題とかも見えて分かったので、そこをさらに練習して、また来年ここに向けて立ち上がれるように頑張っていきます」