Vリーグ内定インタビュー③/岡本知也

2024.11.30

 強烈なサーブと安定したディフェンス力を武器とし、今年度は主将兼エースとして最前線で戦い続けた岡本知也主将(政経4=五所川原工)。卒業後はVリーグの富士通カワサキレッドスピリッツ(富士通)に入団することが内定している。今回は岡本が富士通に内定した際のインタビューをお届けする。

(この取材は11月20日に行われたものです)

――内定した心境を教えてください。
 「大学を卒業しても、次の舞台、Vリーグでプレーできることは非常にうれしいです。社会人としても活躍していくために、より一層身の引き締まる思いです」

――内定に至るまでの経緯を教えてください。
 「富士通さんとは明治大学と練習試合をしてたりとか、Vリーグの試合を見ていく中で、すごく楽しそうにプレーしている姿が印象的でした。自分もそういったプレーやパフォーマンスで観客やファンの皆さんを笑顔にしたいという思いから興味を持ち始めて。今年度から自分たちのコーチに就任した平本コーチが富士通の選手としても活躍されていた方で、富士通の方とつないでいただいて、部長や監督の方と面談をして非常に入りたい気持ちが強くなりましたし卒業後の進路として富士通さんにいきたいという気持ちが固まりました」

――SVリーグや他のVリーグのチームは考えましたか。
 「自分としてはSVリーグは少しレベルが高いかなっていうふうに感じました。あと、自分の実力や今後の人生というところも加味した上で自分はSVではなく、Vリーグの方で日本のバレーボール界を盛り上げていきたいなという思いが強かったです」

――評価されたポイントはどこだと思いますか。
 「評価されたポイントとしては、選手として身長があまり高くないっていうところでディフェンス力であったり、オフェンス力のバランスは評価していただけたのかなと思います。あとはトップのレベルでやっていく中で、サーブの重要性は伺っていたので、自分の武器の一つでもあるサーブも評価していただいたのかなと思います」

――富士通にはどのような印象をお持ちですか。
 「チームの『明るく、楽しく、そして強く』っていうスローガンがある中で、ほんとにその通り、明るく楽しくプレーしながらも、強く、しっかり結果も残しているというところで、自分も魅力的に感じました。さっき練習試合もしたと言ったんですけど、その中でも積極的に自分たちに声を掛けてくださったりだとか、楽しそうにプレーをしている姿が非常に印象的でした」

――バレーボールはお好きですか。
 「大好きです!(笑)」

――その理由を教えてください。
 「チームスポーツって言ってもいろいろあると思うんですけど、バレーボールならではというかやっぱ一つのボールを床に落とさずみんなでつないで得点を取りにいく、勝ちにいくっていうところがよりチームのまとまりとしてのスポーツの魅力っていうところ、チームスポーツの魅力が詰まった競技だと思います」

――バレーボールを辞めたくなったことはありますか。
 「辞めたいと思った時はないですね」

――中高時代にも主将を務めた経験があったのでしょうか。
 「高校3年生の時にキャプテンを務めた経験はあって、それでもやはり選手主体というよりかは監督の思い描く練習内容であったり、試合での戦術を重視した戦い方でしたし、自分はその監督の指示を選手たちに伝えることをメインで主将としてやってきました。高校のキャプテンとはまた違ったところで、大学ではキャプテンとしてのあり方には少し考え悩むこともありましたし、苦労しました」

――悩んだ中でどのような主将になりたいと思いましたか。
 「世間一般が思い描くようなキャプテンというと、リーダーシップを発揮してどんどん引っ張ったり、積極的に発言したりっていうところがあると思うんですけど、自分としてはプレーで引っ張っていく。リーダーシップを重視して、自分の性格的なところも含めて重視してきましたし、部員たちの意見を積極的に取り入れるっていうところでは非常に大切にしてきたところでもあります」

――1年目の目標を教えてください。
 「スタメンとしてコートに立って勝利に貢献したいというのは大前提としてあって、その中でも1年目として、チームをいろいろな形でサポートをしたりであったりとか、見てくださってる観客の方々を笑顔にできるようなパフォーマンス、プレーをしていきたいなって思います」

――どのような選手になりたいですか。
 「プレーとしては、やはり安定感のある選手になっていきたいです。攻撃においてもディフェンスにおいても安定感のある選手を目指していきたいですし、あと大学でキャプテンを務めた経験を活かして、チームの中でも主軸となって積極的にコミュニケーションを取れるような選手になっていきたいです」

――富士通の属する東地区は明大OBが多いため対戦もあると思いますがいかがですか。
 「1個上の先輩だと将太郎さん(澤口・令6法卒・現北海道イエロースターズ)の北海道であったりとか(大学在籍期間が)かぶってはないんですけど、同じチームに池田颯太さん(令3営卒・現北海道イエロースターズ)とか、あとこの間早慶明戦を一緒に戦った小松一哉さん(令2政経卒・現埼玉アザレア)であったりだとか、OBの方々と試合できる機会があるということは非常に楽しみです。そうやって自分たち明治のOBがVリーグで活躍した姿を見て、後輩たちがそういったところを目指したいなって思えるように頑張りたいと思います」

――今後の意気込みをお願いします。
 「『明るく、楽しく、そして強く』を体現できる選手を目指していきたいですし、家族であったり、自分のバレーボール人生に携わってくれた方々への恩返しというところもしていきたいです」

――ありがとうございました。

[七海千紗]