
総合9位 スナイプ級、470級ともに健闘/全日本学生選手権
学生ヨットの頂点を決める全日本学生選手権が開幕した。明大は3年ぶりにスナイプ級と470級の両クラスに出場し、スナイプ級11位、470級12位で、総合9位の成績を収めた。目標の総合6位には届かなかったものの、来シーズンへの手応えをつかんだ。
◆11・1~4 第89回全日本学生選手権(江の島ヨットハーバー)
▼スナイプ級――11位
▼470級――12位
▼総合――9位
大会初日は微風のため470級が1レースのみ行われた。72艇のうち46艇が未完走(DNF)となる中、明大は3艇中2艇がレースを完走し序盤からリードを得た。「どの大学にとっても難しいレースで波乱のスタートになった」(服部輝・理工2=横須賀学院)。多数の未完走が出る中で、明大が1艇で抑えられたことは、チーム全体の自信につながった。
3年ぶりの出場となったスナイプ級。2日目を終えた時点で14位と「関東の大学の中では下位の順位で、 納得のいかない結果だった」(服部輝)。3日目は気持ちを切り替えてレースに臨み、第5レースで岡元琢人(法3=星林)・大野佑一郎(商3=城北埼玉)組が3位、服部輝・吉村龍哉(理工2=西大和学園)組が12位、岡田慎之助(理工4=本郷)・平田竜士(理工4=三田)組が20位と立て続けに今大会ベスト順位を記録。最終的にスナイプ級は順位を11位まで伸ばし、全国の舞台で善戦を果たした。
470級の西村拓真(法2=関東学院)・堤祐人(政経4=明大明治)・豊満陸(政経4=大垣東)組は持ち前のスピードを生かし、チームをけん引。個人順位では22位と奮闘し、西村は「9月の全日本学生個人選手権では28位だったが、今大会は22位で10番台が見えてきた」と手応えを口にした。天候の変化が激しい4日間だったが「落ち着いていつも通りのセーリングするようにした」(西村)と、平常心が安定したレース運びにつながった。470級は昨年度の13位から順位を一つ上げ、12位で今大会を終えた。
後藤玲音主将(政経4=明大中野)は、目標としていた総合6位には届かなかったものの「3年ぶりにスナイプ級と470級の両方に出場できたことは大きな収穫。全日本のレベルの高さや雰囲気をしっかりと知れたことは、来シーズン以降にもつながると思う」と、前向きに捉える。4年生にとっては最後の大会となった今回。「今年度味わった悔しさをバネに1年間頑張って、雪辱を果たせるような1年間にしてほしい」(後藤)と、後輩へエールを送った。
[武田隼輔]
試合後のコメント
服部輝
――2年生ながらスナイプ級のリーダーを務めました。今年度を振り返っての反省点や来年度への展望を聞かせてください。
「2年生という立場から先輩に自分の考えを伝えることの難しさを感じました。同期との温度差を感じることもありましたが、そういった中で1年間チームをまとめてきました。来年度は練習の方針や将来の姿について、もっとチームの中でミーティングを重ねていきたいと思います。学年に関係なく、みんなが同じ方向を向けるような話し合いを大切にしていきたいです」
堤
――総合順位が9位でした。この順位をどのように捉えていますか。
「やるべきことをやった結果だと思います。まだ上を目指せる部分はありましたが、目の前のレースを一つ一つ積み重ねた結果が総合9位につながりました。他大学がそれ以上の実力を見せたということだと思います。全員はよく戦ってくれたので、来年以降に期待したいです」
豊満
――来年度に向けて後輩たちへメッセージをお願いします。
「私たちの代は、スキッパーは下級生が中心でした。上級生のスキッパーがいない中、1年生のうちから試合の経験を積める環境は明大の強みだと思います。この環境を大切にして、来年度の大会を頑張ってほしいと思います」
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