
完歩率は73%! 全体平均を上回る結果に/第57回100キロハイク
57回目の開催となった100キロハイク。今年度は、東京タワー麓の増上寺をスタートし、朗子会館・神明神社・浅草寺・行船公園・飛鳥山公園・祐天寺を巡るルートで行われた。昼夜の寒暖差が大きく厳しい天候となったが、明大は参加者55人中40人が完歩を達成。完歩率は73%を記録した。
◆11・9~10 増上寺〜朗子会館〜神明神社〜浅草寺〜行船公園〜飛鳥山公園〜祐天寺〜増上寺
肌寒くなってきた11月中旬に開催された100キロハイク。今年度は、主に都心を巡るルートとなった。スタート前、辻楽久主将(法3=明大中野)は「しんどくても、振り返った時に楽しかったと思えるような100キロハイクにしたい」とコメント。精神的にも肉体的にも過酷な100キロハイクが幕を開けた。

「一つ一つのチェックポイントの間が長く、本当にしんどかった」(山北奏太・商1=明大明治)。一日中歩き続け、迎えた翌日。ゴールである増上寺には100キロを歩き終えたスカウトたちが続々フィニッシュを迎えていた。ゴール後、山北は「足が痛い。休むと立ち上がった時に痛いから、進み続けるしかなかった」と過酷な道中を振り返る。ゴール地点には、制限時間以内にゴールできたことに感動して泣いているスカウトや、達成感に満ちた表情をしているスカウトであふれた。そんな中、締め切り時間が近づいた頃ゴールに全速力で駆け込んでくる明大勢の姿があった。その中心にいたのが辻主将だ。スタート前「僕が支えられる範囲はサポートしつつ、みんなをゴールに導いてあげられたらと思う」と語っていた辻。例年、4年生は100キロハイクに参加しないため、今大会が最後の出場となったが、主将としてゴールまでチームを支え続ける姿を見せた。

今年度、明大の完歩率は73%をマーク。昨年度の完歩率は90%超えを果たしたため数値を落としたものの、全体平均である68.5%を上回る結果となった。「今年度は結構リタイア者が出てしまったので、来年度はリタイアが出ないように、知識面と体力面の両方をトレーニングできたらと思う」(向田直照・営2=明大中野)。来年度に向け、また新たな目標を立てるきっかけとなった。3月には能登半島地震の被災地に赴き、ボランティア活動も行ったローバースカウト部。100キロハイクのような大会のみならず、地域への奉仕活動も精力的に行っている。今後もさまざまなところで活躍を続けるスカウトの姿に注目だ。
[安田賢司]
大会後のコメント
辻
——歩く中で、特に大変だった時間帯はありますか。
「2点ありました。1点目が荒川の長い橋を渡るところです。そこがちょうど夜中の時間帯で川の風の影響もあり、これまで歩いてきた汗がそこで一気に冷えてしまったので、だいぶ体温も下がってしんどかったです。もう一つは気持ち的な問題ですが、1日歩いて朝方になってもまだ半分ぐらい残っているという感覚がしんどいなというふうに思いました」
——最後は走ってゴールされましたが、制限時間に間に合った率直な感想を教えてください。
「これまでずっと歩いてきたので、走ると景色が速く感じてとても爽快感がありました。ゴールに間に合ったという気持ちよさや達成感、充実感で(いっぱいです)。 あと、僕がスタート前に言った通りみんなそろってゴールできたのが良かったかなと思います」
向田
——100キロハイクの感想を教えてください。
「参加したのは2回目でしたが、今回は坂が多いことと、途中雨が降ってきて結構寒くなったので、洋服を着るなどの体温調節が難しかったかなと思います」
——昨年度とコースが異なりましたが、今回のコースはいかがでしたか。
「昨年度は多摩地区だったので、静かで人通りも少なかったのですが今年度はスカイツリーや東京タワー、浅草寺などの東京の街並みを見ながら歩くコースでした。交通量も多く車に気をつけながら歩いたので、情報量が多かったです」
——(多摩地区の方が坂は多いように思えますが)今年度の方が坂は多かったのでしょうか。
「昨年度より多かったですね。渋谷や中目黒、麻布辺りは坂が多くて大変でした」
山北
——100キロハイクはいかがでしたか。
「最初の50キロはまだ足の痛みもなくやる気も残っていましたが、後半の50キロはまめもできてしんどかったです。寝ている暇があったら急ごうという感じなので全く寝ていませんが、今は眠いというより足が痛いことに尽きるかなと思います」
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