史上初!!全日本大学駅伝出場決める

1999.01.01
史上初!!全日本大学駅伝出場決める
 競走部が快挙達成だ。駅伝の大学ナンバーワンを決める全日本大学駅伝への出場枠6つを懸けて戦われた今大会で、明治は4位通過と安定した力をみせつけ、念願だった創部史上初となる出場を決めた。各校1組2人ずつが出場し、4組8人の合計タイムで勝負が行われ、明治は各組で安定して上位を占め、現時点でのチームの総合力の高さを証明した。

 1組目、スタートからスローペースで、最後の最後まで集団が崩れない我慢の展開となった。田中は早い段階で給水をし、体に水をかけるなどレース全体をイメージし最後まで安定していた。この日補欠から1組にエントリー変更で起用された村上は集団のなかで常に外側をキープ。いつでも前に出られる位置で様子をうかがい、落ち着いたレース運びをみせた。

ハイレベルな4組で堅実なレースでまとめた岡本(左)、松本
ハイレベルな4組で
堅実にまとめた岡本(左)、松本

 2組目、4年生2人が最高の走りで流れをつくる。序盤は一向に離れる気配を見せなかった集団も、徐々にペースを上げていく集団に追いつけない選手たちが現れ始めた。池邉主将、尾籠は先頭集団から離れることなく、終始2人でぴったりと並んで走り切った。ゴール後、2人はハイタッチを交わし、互いの健闘をたたえ合った。

 3組目は1、2年生の若い布陣。石川はこれが初めての1万mとなったが、序盤から積極的な走りを見せた。東野は最後の追い上げこそならなかったものの、今までの不調を振り払う力強い走り。1、2組の流れを受け、予選突破の確かな期待を抱かせて4組に託した。

 各校のエースの集う4組目。序盤から松岡(順大)などの選手が集団を引っ張り、速いレース展開となった。岡本はいつも通り、序盤は集団の最後尾で様子を見、中盤から一気に前に出た。途中、苦しそうな表情やフォームの乱れも見られたが、すぐに立て直し、ケガからの復活をアピールした松本は疲労からか3周走ったあたりからペースが落ち始め、いつもの積極的な走りを見ることはできなかった。しかし、淡々とした表情で、時々腕を回したり力を抜き、落ち着いて走り切る。

 レースが終わった後、クールダウンを済ませた選手達は落ち着かない表情で結果発表の瞬間を待った。そしてコールされた「明治、4位」という結果に、選手達は喜びを爆発させた。

 今年で38回目となる全日本大学駅伝に、初めて明治が名乗りを上げる。記憶に新しい2年前の箱根駅伝への復帰など、近年活躍著しい長距離ブロック。伝統の紫紺のユニホームが、次は伊勢路に進出する。

写真2
組上位の走りでチームを
勢い付けた池邉主将(左)、尾籠

 大会は11月5日、愛知県の熱田神宮から三重県の伊勢神宮までの8区間106.8kmで行われる。

安定した走りで予選突破を手繰り寄せた石川(左)、東野
安定した走りで予選突破を
手繰り寄せた石川(左)、東野