
ANCHORSインタビュー拡大版/明大スポーツ第542号チアリーディング企画
明大男子チアリーディングチーム、ANCHORS。今年度で10代目を迎え、日々精力的に活動している。その中から畑岡竜久(国際3)、入澤凜太朗(商3)、駒場達哉(情コミ3)、マネジャーの中田優月(国際3)、池田麻央(情コミ3)に、活動の魅力について伺った。本記事では「明大スポーツ」542号に載せ切れなかったインタビューを掲載する。
(この取材は11月14日に行われました)
――ANCHORSに入ったきっかけを教えてください。
畑岡 「元々小中高でずっとサッカーをやっていて、でも明治のサッカー部はプロを出すようなところなのでレベル的に厳しいなって思って。でもやはり一生懸命やるものが欲しくて、かつ人前に立つこととかは昔から好きだったので、それで探していたら勧誘されました。動画見たら『何だこんなにかっこいいのは』って思って体験に行ったらハマっちゃいました」
入澤 「僕はマイナースポーツが好きで、高校の時は弓道をしていて大学も本当は弓道部に入ろうと思ったんですけれど、練習が多いって言われて少し違うなと思って。最初はテニスサークルとANCHORSの両方に入っていたんですけど『特技何ですか』って聞かれて『特技バク転です』って言いたいじゃないですか。今もできないんですけど(笑)。できるようになりたいと思って見に行ったらすごく褒めてくれて、しかもこんなの絶対今しかできないなと思って、こういう大学生活も面白いかなと思って始めました」
駒場 「僕は元々中高卓球部で全然運動とかも苦手だったんですけど、体育祭の時ダンス部とかと一緒にダンスをしたのがめちゃくちゃ楽しくて。それで大学入ったら(卓球と)違うことやってみようと思って探していたらたまたま(新歓の)ブースで見つけて『今日演技あるからおいでよ』って言われて。演技を見に行ったら一目ぼれして、他のサークルにも行かずに新歓期間はANCHORSの体験に通い詰めて入りました」
中田 「私は新歓の演技を見てANCHORSを知ったんですけど、そこで体験練習に誘っていただいて練習に行ったときに、みんなの人柄と演技に惚れて入りました」
池田「私は昔チアをやっていたので元からチアに興味があって、自分がやる方として明治の女子チアのチームに入るかANCHORSのマネジャーをやるか迷っていました。それで体験練習とかいろいろ行ってみてANCHORSに入りたいなと思ったので入りました」
――ANCHORSの魅力を教えてください。
畑岡「僕が思うANCHORSの魅力は、メンバーがチアを楽しんで演技して、それを見たお客さんが笑顔になるっていう最高の笑顔の循環が起きるっていうことですね。これが一番の魅力だと思います」
入澤「僕は男子チアが競技チアにとらわれない可能性がすごく面白いなって思っていて。いろんなイベントに出演させていただくことが多いんですけど、大会というよりは中身で採点されない分、自由さや面白さっていうことがあります。見ている側も一緒に『何やってんのあいつ』って思えるくらいの楽しさがANCHORSの魅力だと思います」
駒場「チアはまだまだマイナースポーツなんですけど、他の競技以上に誰かを感動させる力があるなと思っていて。実際明大祭でも涙を流してくださる方もいらっしゃいました。そういう人たちが『救われた』とか、『今日一日を頑張る元気になった』というふうに言ってくれることで誰かのためになっているっていうのがすごくうれしくて、それがチアであり、僕たちの魅力だと思います」
中田「お客さんは成功している姿しか見られないんですけど、マネジャーは成功している姿より苦悩している姿や失敗してまた動画を見返して試行錯誤をしている姿を見ているので、そこが魅力だなと思います」
池田「プレーヤー、マネジャーも仲いいですし、先輩後輩もすごく仲がいいです。上下関係がしっかりしているところもありつつ、でもふざけるところはふざけるし、メリハリがあるのはやっぱり魅力だなと思います」
――構成はどのように決めていますか。
畑岡「構成は言ってしまえば好みなんですけど、例えば僕が『こういう構成を作りたい』と思って曲とかカウントとか人入れとかを全部決めてみんなにやってもらうって感じです。ただ大体年々決まっているものもあって、自主公演でやる一番最初の公演なので、その名の通り『オープン構成』っていうのがあったり、最後にある『エンド構成』っていうのがあったり、大枠は決まっています。その大枠の中で代々違う人が担当するので、その人の好みとか裁量で内容や演出が変わったりする感じです」
――『あなたのこころの支えに』というチーム理念は具体的にどのような内容ですか。
畑岡「人を感動させたり、笑顔にさせたりするっていうところが一番のメインです。例えば地域のスポーツイベントに出たときに来てくれた子ども連れの家族さんとかもいっぱいいて、子どもたちがすごく笑顔で楽しんでくれていたり、親御さんたちもうれしそうに写真を撮って『すごく楽しかったです』って皆さん言ってくださって。子どもと触れ合って『わーっ』って言ってもらえて僕らもすごくうれしいし、お客さんとか見てくれた方に本当に感動とか元気を与えられていると思います」
――マネジャーの仕事を教えてください。
中田「主に撮影で、練習中の技を撮影してそれをまとめて送るっていうのが練習中の仕事です。本番のときは動画を撮るのと、写真を撮って広報用にやったり、あとはSNSもマネジャーが動かしたりしています」
――今までのパフォーマンスで特に印象的だったものを教えてください。
入澤「特に思い出に残っているのは、2023年1月1日の大学サッカー決勝戦に国立競技場のオープニングショーに出させていただいたことがあって。見てくださる方も新年早々自分たちで楽しんでくださっていると思ったのと同時に、手を振り返すだけで『キャー』みたいな。お客さんを楽しませるにはまず自分が楽しむことが絶対に大事だと思うので、会場と一体化したような気持ちになりました」
――12月13日に行われる単独公演の見どころを教えてください。
畑岡「一番は僕がつくっているエンディング構成です。本当にANCHORS史上初めてのことに挑戦しているので、それが一番の見どころです」
入澤「1秒たりとも見逃してほしくないですが、エンディング構成が終わった後にももしかしたら何かあるかもしれないので、ぜひ楽しみにしていただきたいなと思います」
駒場「見逃してほしくない理由は、僕たちはその1時間半くらいのステージにこの3年間すべてをつぎ込んで人の目に見えない努力もたくさんしているので、その成果はなかなか表には出てこないけど僕らの気迫だったり気持ちだったり、そういうところが見えると思うので、ぜひ生で体感してほしいと思っています」
――ありがとうございました。
[高橋佳菜]
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