
紫紺の意地見せた 出場14人中5人が28分台/MARCH対抗戦2024
M(明大)、A(青学大)、R(立大)、C(中大)、H(法大)の五大学によるMARCH対抗戦が今年度も行われた。派手な演出に加え気温も低く、記録を狙うにはこの上なくよいコンディションの中、森下翔太(政経3=世羅)、大湊柊翔(情コミ2=学法石川)が28分30秒台をマークするなど、5人が28分台に乗せ好記録を連発した。
◆11・23 MARCH対抗戦2024(町田GIONスタジアム)
▼❸明大
▼男子1万メートル
1組
8着 城戸 30分0秒03 自己ベスト
2組
6着 鈴木祐 29分18秒02 自己ベスト
19着 窪田 29分43秒35 自己ベスト
23着 新井 29分57秒99
3組
8着 尾﨑 28分48秒59 自己ベスト
11着 古井 28分58秒57 自己ベスト
20着 井上 29分35秒78 自己ベスト
23着 土田 29分55秒28 自己ベスト
24着 新谷 31分16秒31
4組
12着 森下 28分37秒18
14着 大湊 28分39秒15 自己ベスト
19着 吉川 28分59秒97 自己ベスト
25着 山本 29分52秒99
DNF 成合
1組目には城戸洸輝(情コミ4=宮崎日大)が出場。序盤から先頭集団は29分30秒を切るペースでレースを進める中、城戸は惑わされることなく自分の走りを貫いた。後半にペースを上げ、集団からこぼれた選手を拾うクレバーな走りを見せる。惜しくも29分台には届かなかったものの、自己ベストを50秒近く更新した。
2組目では、約4カ月ぶりにレースに出場した鈴木祐太(文4=鎌倉学園)が前半から積極的な走りで自己ベストを記録。窪田悠人(政経3=沼津東)も早々から後方に位置を下げたものの、後半に息を吹き返し意地を見せた。
実力者がそろい始める3組目。ハイペースで進む先頭集団に付き続けたのは尾﨑健斗(商4=浜松商)と古井康介(政経3=浜松日体)の2人。尾﨑は集団のペースが上がっても離れない。「自分のペースで行こうかなとも思ったが、前に(付いて)行った」と上級生らしい決死の粘りで見事8着フィニッシュ。古井は自己ベストを4分以上更新して一気に28分台に突入し、2〜4組出場選手の中で自己最高記録を最も大きく更新した選手に与えられるABEMA賞に輝いた。
エース対決の4組目で好走を見せたのは森下と大湊。両者とも終始第二集団で走り、28分30秒台の好タイムをマークした。森下は今年度ケガに苦しみ、先月の箱根駅伝予選会(箱根予選)ではチーム内最下位。大湊も不調が続く中だったが、本来の実力を発揮しつつある。吉川響(文3=世羅)も28分台に滑りこみ、抜群の安定感を見せた。
まさかの悲劇からはや1カ月。明大が第101回箱根駅伝に出場できないことは変わらない事実だ。しかし、選手たちは前を向いている。今大会では14人中9人が自己ベストを更新し、古豪復活への兆しを見せつけた。もう一度紫紺の輝きを取り戻すために。逆襲へのストーリーはすでに幕を開けている。
[橋場涼斗]
※レース後のコメントは後日「紫灰復燃」にて掲載いたします。
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