大学入学後初のW杯 佐々木は男子5000メートル16位/ワールドカップ 長野大会

 先月行われた全日本距離別選手権の男子5000メートルで2位入賞、男子マススタートで優勝を果たした佐々木翔夢(政経1=小海)がワールドカップ(W杯)の前期代表に選ばれ、第1戦である長野大会に出場。この日は男子5000メートル(ディヴィジョンA)に登場したが16位に終わり、悔しい結果となった。

11・22~24 ワールドカップ 長野大会(エムウェーブ)
男子5000メートルディヴィジョンA)
佐々木――16位、6分31秒99

 10月の全日本距離別選手権での好成績を受け、佐々木はW杯第1、2戦の日本代表に選出。開幕戦は全日本距離別選手権と同じ長野県・エムウェーブで行われ、2日目からの参戦となった。この日は男子5000メートル(ディヴィジョンA)の3組目で出場。「最初の2周は感覚よくいいスピードで回れた」の言葉通り、序盤はラップ30秒を切る好走で16人中8番目のタイムだったが、リンクを回るにつれて体力の消耗が見られ失速。「(2周目と)同じ力感やテンポで行ったが、そこで落ちてしまったのが想定外だった」。終盤は3組目で同時に滑っていた選手にも大きく差をつけられた。それでも日本開催ならではの大きな声援を受け、懸命に滑って挽回を期したが、6分31秒99で16位となった。

 佐々木はレース後「全然駄目。せめて30秒は切りたかった」と全日本距離別選手権から約3秒タイムが落ちたことに不満を口にした。5000メートルでは世界の壁の高さにぶつかったが、まだ終わりではない。最終日には男子チームパシュートと男子マススタートが控えており、そのうちマススタートは2月に行われたW杯 ケベック大会で初優勝を飾った種目だ。「やっぱり優勝目指して頑張りたい」と今度はディフェンディングチャンピオンとして、W杯2勝目を目指す。

[北原慶也]

試合後のコメント
佐々木
――世界の選手たちから学ぶ点はありましたか。
 「最後までラップをキープできるというのが、5000メートルですごい大事だと思うので。陸さん(土屋陸・白銅)も最後(ラップタイム)31秒いくかいかないくらいなので、そういうところはすごいなと思いました」

――日本の観客からの声援はどのように感じましたか。
 「名前呼ばれた時とかも盛り上がってくれたのでうれしかったですけど、応援に応えられなかったというのが少し悔しいというか、申し訳ないです」