圧巻!5人全員決勝T進出 3年ぶり王者誕生へ前進/全日本学生選抜選手権

2024.11.24

 新潟県で全日本学生選抜選手権(全日学選抜)が開幕。今大会には全日本大学総合選手権・個人の部(全日学)でランク入りした選手、各学連からの推薦選手、さらには留学生ら〝選ばれし選手〟が参戦する。明大からは手塚崚馬(政経4=明徳義塾)、松田歩真(商4=野田学園)ら5人が出場。1日目は各予選リーグ5試合が行われ、明大勢は全選手が決勝トーナメントへ駒を進めた。

◆11・23~24 第20回全日本学生選抜選手権(新潟市東総合スポーツセンター)
▼男子シングルス予選リーグ
 手塚、松田、安江、木方、芝――決勝トーナメント進出

 予選リーグ屈指の好カード・松田対谷垣佑真(愛知工大)。優勝候補筆頭相手に2ゲームを連取されピンチになるも、第3ゲーム6―8から鋭いバックドライブを決めるなど5連続得点でゲームを奪い、反撃ののろしを上げる。続く第4ゲームでもデュースを制し、試合を振り出しに戻し、勝負の行方は最終ゲームへ。高速ラリーや強打に苦しめられるも、松田も引かずフォアハンドを振り抜く。8―10まで迫ったが、最後は押し切られ惜しくも敗北。それでも他4試合で勝利し、組1位で3年連続決勝トーナメント進出を決めた。

 全日学、後期日本リーグ北海道大会で好調を見せる安江光博(政経3=明徳義塾)。その勢いのまま予選リーグを2位で突破した。「正直通過できると思っていなかった」と自身でも驚くほどだが、底知れぬ地力を示した。日大の留学生・王晨又との一戦では長い手足から放たれる強烈な両ハンドに対応し第5ゲーム10―8と先にマッチポイントを握るもあと1点が遠く、10―11と勝ち越される。それでも驚異の粘りで再度逆転し見事撃破した。強豪とのフルゲームデュースを制し、苦しい試合を勝ち切った安江。躍進はまだ止まらないようだ。

 手塚は明大勢唯一の予選リーグ全勝で1位通過。芝拓人(情コミ1=野田学園)は2023年度のインターハイ準々決勝でも対戦した中村煌和(愛知工大)にリベンジを許すも2位通過。木方圭介(政経1=野田学園)も4勝1敗で2位通過を果たした。

 24日は予選リーグと打って変わり、負けたら終わりの決勝トーナメントが始まる。昨夜組み合わせ抽選会が行われ、明大勢の同士討ちは起こらなかったものの、木方が高校時代の先輩に当たる全日学王者・徳田幹太(早大)と、躍進を見せる安江は前年度の全日学王者でTリーグでも活躍する岡野俊介(朝日大)と激突するなど、世代トップランナーたちが待ち構える。

[末吉祐貴]

試合後のコメント
松田
――1位通過となりましたがいかがですか。
 「谷垣選手との試合には負けてしまったのですが、今大会は全部自分のプレーができていて、自分の自信になる内容の試合でした。全日学では悔しい思いをしたので本当にいい状態で試合できたかなと思います」


安江
――予選リーグを全体的に振り返っていかがですか。
 「福澤さん(福澤勇太・専大)と日大の王選手に勝てれば絶対2位になれると思っていました。セットオール14―12で勝てたことがすごく良かったなと思います」

――王選手との試合はいかがでしたか。
 「ラリーがすごくて。僕も向こうもずっとラリーしていて正直めっちゃ楽しかったです」

――ここ最近調子が良いように見えます。
 「大学1、2年生の時は『結果出さないとやばい』みたいな感じで結果をすごく求めていました。でも今はリラックスして臨もうと思ってから開放的にのびのびとプレーできるようになって自分でも『こんなことできたのか』と思うことが増えました。『結果は最終的についてくる』という考えでいたら、ここ最近調子良いです」