今年度最終戦 ベスト8と躍動!/全日本大学選手権

2024.11.22

 全国から強豪が集まる全日本大学選手権(インカレ)が日本武道館で開催された。観客席や仲間からの声援を受け、優勝を目指し戦う選手たち。一進一退の攻防を続け勝ち上がり、粘りを見せた。明海大に負け越すも、結果はベスト8と有終の美を飾った。

◆11・17 第68回全日本大学選手権(日本武道館)
▼男子団体組手
 明大――ベスト8

 初戦の相手は同大。先鋒を務めた主将・室井佑介(政経4=御殿場西)が4ポイント獲得し、明大優位の流れをつくる。勝敗は引き分けとなったものの、得点差で勝利を収め次戦へと駒を進めた。2回戦目には相手の反則が5点に達したため、先鋒・室井は6-0で勝利。全員が着実に得点を重ね、大将・里見虎太郎(政経2=御殿場西)が最後まで攻め続けると6点追加し大差で勝利。明大の強さを見せ、法大戦へつないだ。

 「法大は六大学で毎年戦っているが今まで勝ったことがなかった」(海野陽乃汰・法3=御殿場西)。勝ち星を挙げたい序盤。先鋒・髙橋龍威(政経1=御殿場西)は星を取りこぼすも上段突きで1点奪い粘りを見せる。次鋒・海野は互いに点を決められず、先制点を狙いラスト6秒で1ポイントを奪取し勝利。その後、中堅・本橋怜欧(政経3=保善)が白星を挙げるも、副将・里見が惜敗し拮抗(きっこう)した戦いに。ここで大将を任された室井主将が開始30秒に4連続得点と躍進。相手に2失点を許すが、6-2で法大を制しベスト8の舞台まで上り詰める。「最後自分が大将で勝ち切れてすごくよかった」(室井)。

 迎えた強豪・明海大との5回戦目。先鋒、次鋒、中堅とストレート負けを喫し「勝っていればベスト4だった。メダルが取れた」(海野)と悔しさをにじませた。しかし、この5人で戦う最後にふさわしい大健闘の結果だ。「個人的にもチームとしても自分たちの持っている力を出し切ることができた」(室井)。数多く見られた熱戦とベスト8の結果がチームの先頭を走り続けた室井主将の花道を飾った。

[熊谷実夏]

試合後のコメント
室井主将
――最後の試合で良かったプレーは何ですか。
 「最後の法大戦の相手の三川選手が1個下のすごく強い選手なのですが、すごく投げ技が好きというか、得意でよく使っていて、それを自分の空手人生の最後に出せたのはすごくうれしかったです」

――後輩に向けて一言お願いします。
 「自分がいなくなっても、みんなはすごいチームワークもあっていいチームになると思うので、お互いを支え合って、少ない人数だからこその団結力っていうものを大事にして頑張ってほしいです」

海野
――試合を振り返っていかがですか。
 「これが今年度最後だったので気合を入れないといけない大会でした。1試合目の試合内容は微妙な感じだったのですが、勝ち切ることができてからはだんだん(勢いに)乗れたのでよかったと思います。最後は悔しい負け方をしたので、ちゃんと勝てるようまた練習していきます」

――来年度の意気込みをお願いします。
 「今年度はだめだったので、やはりギリギリの戦いはしたくのでちゃんと東日本大学選手権で全日本学生選手権を決められるようにしたいです」