インカレ開幕! 16得点で福岡大に快勝/全日本大学選手権

 関東学生リーグ戦で首位。その後のプレーオフで2位通過を決め8年ぶりの全日本大学選手権(インカレ)出場となった明大。初戦は九州学生リーグ王者の福岡大と対戦した。第1QにAT(アタッカー)熊谷和花(商4=多摩)が2点を奪い流れをつかむと、その勢いのまま加点し、大量16得点。大勝で準決勝進出を果たした。

◆11・17〜12・15 第15回全日本大学選手権(江戸川区陸上競技場他)
▼11・17  1回戦 対福岡大戦(オクゼン不動産フットボールスタジアム)
◯明大16 {2ー0、4ー1、5ー1、5ー2}4福岡大

 試合開始直後は福岡大に押し込まれる展開が続く。ディフェンス陣の間を突かれ、幾度となくゴール付近に侵入を許すも、G(ゴーリー)村田知沙都(政経4=東京女学館)を中心とした体を張った守りでゴールを死守する。福岡大の攻撃をしのぐと、今度は明大の攻撃の時間が続く。相手陣地で細かいパス回しで揺さぶりをかけながら、シュートチャンスをうかがう。すると、試合開始8分、ゴール裏にいた熊谷が体を反転させながらディフェンス陣をかわしていき、ゴール前に抜けシュートを放つ。ボールはゴールへと吸い込まれ待望の先制点をもたらした。その後、熊谷が3分後にゴール左から強烈なシュートを放ち追加点。2点のリードで第1Qを終えた。第2Qでも明大の攻撃は止まらない。AT吉田真裕子(農4=菊里)がデフェンス陣をかわしゴール左へと攻め込むと、後ろから上がってきたMD(ミディ)田村葵(農4=大和)へとパスをつなぐ。一度はボールをこぼしたものの、田村が冷静にボールを押し込み3点目。その後も効果的に加点し、6―1に。5点のリードを持って試合を折り返した。

 後半も主導権は明大に。第3QではMD竹内晴花(法3=日女大付)やAT宮田紬希(文3=金沢)の2ゴールなどで5点を奪う。最終Qでも攻撃の手を緩めず、終わってみれば16得点とオフェンス陣が躍動した。準決勝の相手は関学大。8年前に明大のインカレ3連覇を阻んだ因縁の相手だ。「明治の中では実質決勝だと捉えている」(熊谷)。決勝進出を懸けた大一番は12月1日、たけびしスタジアム京都で行われる。

[久和野寛人、冨川航平]

試合後のコメント
齋藤千暖主将(政経4=新発田)
――今日の試合を振り返ってみていかがですか。
 「今日の試合は総力戦で、いろんな人が出てもそれぞれのいいシーンだったり、得意なことを出せた試合でそこが良かったかなと思います(具体的には)いつもそんなに試合に出ていないメンバーも出ていて、その子たちが今やってきてたことで点を決めたりとか、ディフェンスで守ったりとか、そこがすごく良かったなと思います」

――チームとして緊張感はありましたか。
 「緊張感もそうですし、高揚感もそうですし、いつもと違うテンションになってしまうのをどう集中するかっていうところは、結構こだわって声掛けをしていました」

――次戦への意気込みをお願いします。
 「コーチ(井川裕之コーチ)も仰っていたように、この試合が事実上の決勝戦ぐらいの気持ちで自分たちは臨もうと思っています。ここで絶対に勝つために、さっき挙げたシュートとグラボのところを日本一こだわって、日本一上手なチームになろうと思います。勝ち切ります」

熊谷
――攻撃面での自身の貢献についてはいかがですか。
 「ゴールを狙いながら、いい攻撃をするっていうのを意識していたので、その中で自分が決められると思った場面をちゃんと決め切れたのは良かったです」

――次戦の相手は関学大です。対策についてはいかがですか。
 「本当に関西で勢いがあって、一対一でどんどん仕掛けてくるチームなので、そこに対してまずチームの連携もそうですし、一人一人の個人の力を高めていけるようにすれば勝率が上がっていくのかなと思います」