法大を圧倒し3位入賞 齋藤はハットトリック/関東学生秋季1部リーグ戦

2024.11.19

 3位決定戦ではプール予選で敗北を喫した法大と対戦した。試合はFW齋藤偉颯(法3=今市)がハットトリックを達成するなど、多くの選手が攻守で躍動。各Qで着実に得点を重ね、7―0と爆発的な攻撃力を見せつける。4季連続となる優勝こそ逃したものの、今年度最終戦を勝利し有終の美を飾った。

 秋季リーグ最終戦となる3位決定戦。前日の山梨学大戦ではチャンスで決め切ることができなかったが、今日は高い攻撃意識が実を結んだ。開始直後からボールをキープすると、第1Q5分に味方のパスカットからチャンスが生まれ、齋藤が先制点を挙げる。13分にはピンチを間一髪でしのぎ、カウンターからPC(ペナルティコーナー)を獲得。齋藤が倒れ込みながらゴールを決め、リードを広げた。第2Qでも勢いは止まらず、1分に弾かれたボールをFB小林育斗(法2=岐阜総合)が押し込み、さらに点差をつける。明大に傾いた展開が続く中、10分にはPCからMF川村柊介(文4=山梨学院)が鮮やかなシュートで得点を挙げた。「自分たちの超攻撃的なホッケーという部分をしっかりと出すことができた試合だった」(川村)。明大は続く相手の攻めの姿勢にも冷静に対処し、4―0で前半を終える。

 後半開始直後、MF児玉陽向(政経2=横田)が相手の隙を縫ってゴールを決めると、さらに6分にFW竹邊尚希(商4=川棚)がPCを決め、点差は6点へ広がる。第4Qでは相手をフリーにしてしまう場面があったが、GK坂本樹哉(法4=飯能南)が好セーブを見せるなど、守備陣も奮闘。試合終了間際には齋藤がダメ押しの7点目を決め、ハットトリックを達成した。「今日は何点取られても、何点取っても0―0の気持ちでとベンチからずっと言っていた」(MF小林正人主将・政経4=今市)。最後まで攻撃意識を緩めなかったことが大量得点につながり、法大に快勝した。

 昨年度の春季リーグから続いていたリーグ戦優勝記録は3で途絶えたものの、明大は3位に入賞。1年間の集大成となる試合で、見事な〝超攻撃的ホッケー〟を見せた。守備でもドリブルに粘り強く張り付いて相手にチャンスを与えないなど、チームが一丸となって勝利に貢献した。この試合で4年生は引退となるが、春にはFB高橋澄世(商3=横田)を主将に据えリスタートを切る。新井健史監督は「今年の目標であったタイトルを3つ以上獲得ということは達成できなかったが、来年はまたそれを掲げて前進できればと思う」と語った。新・明大ホッケー部の更なる飛躍が期待される。

[大島菜央]

試合後のコメント
新井監督
――試合を振り返っていかがですか。
 「昨日で大分疲れていたと思いますが、今日は本当に最初からエンジンをかけて、一丸になってやってくれたので、前半からよく点が取れたなと思います」

――監督に就任して1年目のシーズンを振り返っていかがですか。
 「個人的には少し辛い時期もありました。思うような試合展開にならなかったり、最初なので慣れない部分もあったり、選手に助けてもらったという感じです」

川村
――ご自身にとってどんな4年間でしたか。
 「やはりレベルの高い中で自分がそういった環境に適応できなかった部分があったので、1、2年の頃は少し辛い部分もありました。ただ最終的に残りの3、4年生の間で、精神的にも技術的にも成長できて、良い後輩にも支えられて、本当に人生の14年間、ホッケー生活の集大成として良い環境だったと思います」

小林正
――最後の試合前ミーティングではどのようなことを伝えましたか。
 「特に4年生はもう最後の集大成だったので、とにかく4年生だけではなく他の人にも楽しめという感じでした。やるべきことはやるけど、今まで以上に楽しんで、結果にこだわらず、楽しむことだけに集中しろというふうに全体に言いました」

齋藤
――最後の1点はどのような気持ちで決められましたか。
 「ハットトリックでしたが、そこまで意識はしていなかったです。決められたらいいなというか、4年生に決めてほしいという気持ちだったのですが、絶好のチャンスが来てしまったので、後は押し込むだけでした」