乙守が自己ベスト更新 3選手が初ハーフマラソンで経験を積む/上尾シティハーフマラソン

2024.11.18

 箱根駅伝常連校が多数参加する上尾シティハーフマラソン(上尾ハーフ)に、明大からは7人の選手が出場。初ハーフマラソンとなった選手も多い中、収穫と課題が多く見つかった。乙守勇志(政経2=大阪)が自己ベストを更新、尾ノ上一(商3=鹿児島商)も自己ベストに並ぶ結果に。おのおのが数多くの経験を積んだレースとなった。

◆11・17  第37回上尾シティハーフマラソン(上尾運動公園周辺)
▼ハーフマラソン
100位 堀 1時間4分57秒
117位 佐久間 1時間5分15秒 初
134位 宮下 1時間5分51秒 初
170位 乙守 1時間6分39秒 自己ベスト
194位 尾ノ上 1時間7分7秒 自己ベストタイ
203位 井坂 1時間7分24秒 
228位 脇坂 1時間7分58秒 初

 箱根駅伝予選会での悔しい敗戦から約1カ月。秋らしいすっきり晴れた天気のもと、上尾ハーフが行われた。エントリーした7人のうち、チームトップでゴールしたのは堀颯介(商3=仙台育英)。前半は自己ベストを大幅に超えるペースでレースを進めていたものの、後半にやや失速。「いかにペースを保てるかがポイントだったので、次からはそのような練習もしていきたい」と収穫と課題のあったレースを総括した。

 今大会、チーム内2位でゴールした佐久間大河(商2=鹿児島城西)。ハーフマラソン初出場となったが、中盤まで安定したペースでレースを進める。しかし、終盤は暑さとの戦いにもなり、失速。「後半の5キロがなかなか粘りきれず、目標に届かなかった」(佐久間)と今大会を分析した。また、同3位の宮下十碧(商1=鹿児島実)も今大会が初ハーフマラソンとなった。宮下は、レース前に山本豪駅伝監督から「気負わずリラックスしていけ」というアドバイスがあり、特に前半はゆっくりとしたペースで入ることを意識していたと口にした。入学時、「大学には駅伝を走るつもりでやってきたので、20キロをしっかり走れるような持久力、精神力を身につけていきたい」と語っていた宮下。今大会、ついにその一歩を踏み出した。

 乙守は自己ベストを更新する走りを見せたものの、苦しい展開となった。「前半はハイペースにならないように気をつけた」との言葉通り、中盤まではプラン通りの内容でレースを進めたが、後半に失速し、目標としていた64分半切りには届かず。悔しい結果に終わった。また、自己ベストと同タイムでゴールした尾ノ上も苦しい走りに。ピーキングを合わせることができず、暑さも相まって思い通りの走りをすることはできなかった。

 苦しい走りとなったのは井坂佳亮(商3=水城)、脇坂耕平(農1=洛南)も同様だ。井坂は一昨年度の同大会に比べ、タイムを2分弱落とす結果に。「調整の段階でうまく合わせられなかったのと、本番で力を出しきれない弱さが敗因」と自己分析した。脇坂は今大会が初ハーフマラソンとなったが、前半から思うようにスピードに乗ることができず。「悪い流れを変えられないまま終わってしまった」と悔しさを滲ませた。

 今大会のハーフマラソンに出場を決めた理由として「今後の駅伝につながる」ということを挙げていた選手が複数いた。今年度の箱根路に紫紺の襷が駆け抜けることはないが、来年度の逆襲に向け、もうその準備は始まっている。リベンジに向け、着々と力をつけている明大競走部から目が離せない。

[安田賢司]

※レース後のコメントは後日「紫灰復燃」にて掲載いたします。