健闘もあと一歩及ばず 男子準優勝/全日本大学対抗戦

2024.11.18

 1年間の集大成となる全日本大学対抗戦。決勝に進んだ男子は日大と対戦した。第3シングルスの最終ゲームまで勝負がつかない大熱戦を繰り広げたものの惜しくも敗戦。準優勝で今年度の大会を終えた。

◆11・15~17 第75回全日本大学対抗戦(ALSOKぐんまアリーナ)
▼男子団体
決勝 明大2-3○日大
 藤原○2-0阿部
 宮下怜0-2○花田
 荻原・佐藤組1-2○後藤・阿保組
 宮下怜・栁川組○2-0江口・稲川組
 武田1-2○石原

 第1シングルスで登場したのは藤原睦月(商2=埼玉栄)。第1ゲームは両者譲らぬ展開も、相手が思わず見送るほどの速いスマッシュで相手を翻弄(ほんろう)。最後は相手のミスを誘いモノにした。第2ゲームは一時は3点リードとしていたが、終盤に猛追にあいデュースまでもつれる展開に。それでも藤原は冷静だった。最後は相手のスマッシュがネットにかかり、22-20で第2ゲームも勝利。ストレート勝ちを決めた瞬間、藤原はコートに横たわり雄叫びをあげた。第2シングルスの宮下怜(政経3=埼玉栄)は阿部(日大)の前後左右に動かせる攻撃で序盤は苦戦した。21-14で第1ゲームを落とす。その後も厳しい攻撃に攻めあぐねた宮下怜。見送った球がインになるなど運が味方しない場面もあり、最後はネットにひっかけてしまい、前日の準決勝に続きストレート負けを喫した。

 第1ダブルスには荻原聖也(政経3=ふたば未来学園)・佐藤瑠活(政経1=東大阪大柏原)組が出場。第1ゲーム、相手は少し浮いた球を見逃さない。プッシュで得点を重ねられこのゲームを失ったが、第2ゲームはライン際ギリギリに落ちるショットを次々に決め1-1とする。第3ゲームは双方一歩も引かず19-19になると、サーブミスで相手にマッチポイントを渡してしまう。デュースに持ち込みたかったが、佐藤のスマッシュがネットにかかり敗れた。第2ダブルスは昨日決勝進出を決めて勢いに乗る宮下怜・栁川蓮(商3=瓊浦)ペア。相手をコート内で動かし、第1ゲームから主導権を握る。第2ゲームでは素早いスマッシュがさえ、得点が決まる度に2人は声を上げた。最後は相手が返球できずストレート勝利を決めた。

 2勝2敗で最後に登場したのが4年生の武田航太(政経4=埼玉栄)。第1ゲームは武田が優勢を保ち先取する。しかし第2ゲームは大きくリードして迎える中盤「11点から相手がスピードを上げてきて、それにうまく対応できなかった」(武田)と追いつけない打球が増えると一気に逆転され、第3ゲームにもつれ込む。第3ゲームは気持ちを切り替え臨み、序盤は自ら攻撃を仕掛ける形で均衡した展開だったが最後は力尽きた。

 昨年に続き準優勝となった男子。試合後の本田光主将(商4=埼玉栄)は「去年の4年生から『来年こそは優勝』と託されていたので何とか優勝したかった」と悔しさをにじませた。1年間主将を務め上げた本田光が「この悔しさを来年の1年間思い出しながら」と話すように、今日の結果をバネとして歩み続ける明大に期待したい。

[橘里多、塩谷里菜]

試合後のコメント
本田光主将
――主将として取り組まれた1年間の振り返りをお願いします。
 「一番の部としての目標がこの大会での優勝だったので、それに向けて日々の練習、合宿も含めて取り組んだつもりではあったのですが、まだまだ足りない部分がありましたし、やり方次第では結果ももっと変わったのかなというふうには思います。でも、この1年間、いい仲間たちと楽しくできたので、その点は良かったなと思います。チームのみんなには感謝しています」

――明大での4年間をどう今後につなげたいですか。
 「本当にいい同期、先輩、後輩たちに出会えましたし、人とのつながりは今後大事なものになると思うので、一番大事にしたいです」

武田
――4年間の振り返りをお願いします。
 「どんどん強い新入生が入ってきて、自分はすごい大変だなと思ったのですが、シングル陣でみんなで高め合いながら、刺激し合いながら毎日練習できたのは良かったですし、自分もそれがあったから成長できたのかなと思います」