
女子エペ団体インカレ優勝! 今年度4冠を達成/全日本学生選手権
学生日本一を決める全日本学生選手権(インカレ)4日目に女子エペ団体が出場した。初戦、準決勝を10点以上の大差をつけ勝利すると、決勝でも一度もリードを渡さない圧倒的な強さで優勝。準優勝に終わった昨年度の雪辱を晴らし、今年度4冠目を手に入れた。
◆11・13〜17 全日本学生選手権(京都府大山崎町体育館)
▼女子エペ団体
明大――1位
初戦を危なげなく勝利し、迎えた昨年度のインカレ王者・日大との準決勝。1セット目でリードを奪うも、2セット目で岸本鈴(営1=龍谷大平安)が相手に連続ポイントを許し、同点に追い付かれる。それでも「ガツガツ行き過ぎないように一本ずつ意識してやったのと『ここで無理しないでいこう』とみんなに声を掛けてもらって我慢しながらできた」。盧承延(政経3=王子総合)が落ち着いた試合運びで再びリードを奪うと、続く岸本も「さっきの試合はさっきの試合で次の試合はまた別」とすぐに切り替え、積極的な攻めでリードを7点に広げる。その後は各セット1点、2点差の接戦となるも、一度もリードを与えなかったことで、最終的には45―34と点差をつけ勝利。決勝へと駒を進めた。
そして迎えた決勝は「一番ライバル視している存在」(稲山友梨・営4=星槎国際)である専大との一戦に。序盤は点差が開かない拮抗(きっこう)した試合展開が続くも「相手がいい動きをして点を取り返してきたら、そこでもう一回取り返すというようなシーソーゲームの中でも少しずつ点差が広がっていく理想の展開ができた」(弘瀬功二監督)と各セットで接戦を勝ち切る中で、流れは徐々に明大へ。「相手の応援の盛り上がりがプレッシャーになった時もあったが、負けるビジョンが見えなかった」(稲山)。アウェーな状況下でも相手に連続ポイントを与えないことを徹底し、中盤以降は完全にペースを握った。そして最後は稲山が一挙12ポイントを奪い、最終スコア45―32で快勝。「チーム内で互いを信じ切れる雰囲気があった。点を取られても冷静に切り替えられたし、声掛けなどのベンチワークが上手くいっていた」(稲山)と持ち前のチーム力も勝利の一因となった。
次なる戦いは、来月に行われる全日本選手権(全日本)。「ここまで来たら5冠しか目指していない」(岸本)。「いつも通りにやれば結果もついてくる。最後勝って、このチームで悔いなく終わりたい」(稲山)。今年度最終戦、彼女たちの目標は〝優勝〟ただ一つだ。
[佐藤あい]
試合後のコメント
弘瀬監督
――今日のチームの状態はいかがでしたか。
「4年生を中心にどの試合でも自分の力を発揮できていたと思います。もちろん駄目なときも当然ありますが、そのときは次の試合でまた立て直して、山あり谷ありのゲームも最終的に勝利につなげられるムードがあったと思います。少しくらい点を取られても、すぐに復活できるような雰囲気がありました」
稲山
――今大会の勝因は何だと考えていますか。
「一つ一つを信じ切れたことです。メンバーもそうですし、自分自身もそうですし、少ないかもしれない応援も全部信じ切れたのが最終的に勝てた要因なのかなと思います。みんなでつなげた優勝だと思うので、すごい価値のある優勝だったと思います」
國谷優奈(政経3=宇都宮中央女子)
――4年生の稲山選手はどのような存在ですか。
「一番上ですごい頼りになるので、私たちもそこに頼りっぱなしになってると感じつつ、きちんと私たちの意見も尊重して、自分たちのやりたいようにやらせてくれています。いつもチームのために動いてくれているので本当に感謝しています」
盧
――今日の試合を振り返っていかがでしたか。
「今までたくさん団体の試合をしてきた中で、自分が我慢できずに微妙な距離で出てしまうことが課題だったので、今日はその部分が上手くいったと思います。私は我慢した上で、相手が来るのに対処するのが得意なので、その強みを出せたと思います」
岸本
――決勝戦を振り返っていかがでしたか。
「専大の1番手の方とは個人の決勝戦でも対戦して、そこで負けたので、同じやられ方はしないようにという気持ちで臨みました。試合の内容的にはチームとしても一番良かったし、自分の以前からの課題だった出入りという面でもうまくいったと思っています」
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