
男子が決勝進出 女子は準々決勝で姿を消す/全日本大学対抗戦
昨年は男女ともに準優勝に終わった全日本大学対抗戦(インカレ団体戦)。男子は春季リーグ戦、女子は秋季リーグ戦で優勝を果たしたチームで挑む最後の団体戦だったが、女子は準々決勝敗退と悔しい結果に。一方男子は準々決勝、準決勝と連勝し明日の決勝戦へ駒を進めた。
◆11・15~17 第75回全日本大学対抗戦(ALSOKぐんまアリーナ)
▼男子団体
・準々決勝 明大○3-0敬和学園大
本田光○2-0柴田
藤原○2-0井上
宮下怜・栁川組○2-0佐々木・野村組
・準決勝 明大○3-2日体大
宮下怜0-2○馬屋原
藤原○2-0栗山
荻原・佐藤組0-2○水口・吉田組
宮下怜・栁川組○2-1竹澤・犬嶋組
武田○2-0中谷
▼女子団体
・準々決勝 明大1-3○立命大
杉山○2-0兒玉
小原未1-2○工藤
本田胡・小原陽組0-2○坂中・宮本組
亀井・石井組0-2○兒玉・工藤組
女子の第1シングルスの杉山凛(文3=西武台千葉)。序盤は均衡した第1ゲームを先取すると、相手に流れを渡さず第2ゲームも奪う。第2シングルスの小原未空(政経1=埼玉栄)は、第1ゲームを21-11と点差をつけて取るも、第2ゲームでは3-8と出だしから大きくリードされる展開に持ち込まれてしまう。このままゲームを失い1-1にされると、第3ゲームは相手に主導権を渡し敗戦。続くダブルス2組もミスが相次ぎ1ゲームも取れずに黒星が決まった。第1ダブルスの本田胡桃(政経4=埼玉栄)は「今回の大会は(秋季)リーグ戦で優勝して勢いづいている状態で、サポートしてくれたメンバーもとても応援してくれていたので、その人たちに申し訳ないという気持ちが一番強いです」と試合終了後は涙を流した。
男子の準々決勝では主将の本田光(商4=埼玉栄)が第1シングルスに登場。第1ゲームは11-9とリードして折り返したが、その後連続で失点し一時逆転を許す。しかし何とか持ちこたえ再び逆転し、ヘアピンでこのゲームを奪取すると、第2ゲームも終盤に点をもぎ取り勝利。第2シングルスに出場した藤原睦月(商2=埼玉栄)は第2ゲームでデュースにもつれ込むも、最後は相手の返球がアウトになり23-21でゲームセット。続く宮下怜(政経3=埼玉栄)・栁川蓮(商3=瓊浦)ペアもストレート勝利を収め準決勝進出が決定した。
準決勝の相手は日体大。準々決勝まで全て3-0で勝ち上がる圧倒的な強さを見せた男子だったが、第1シングルスの宮下怜がまさかのストレート負け。第2シングルスの藤原は勝利するも第1ダブルスは接戦を制せず、後が無くなった。ここで登場したのが第2ダブルスの宮下・栁川組と第3シングルスの武田航太(政経4=埼玉栄)。武田は試合開始直後から10連続得点で相手を突き放し第1ゲームをモノにすると、第2ゲームも鋭いスマッシュで圧倒し勝利。試合の勝敗は第2ダブルスに委ねられた。第1ゲームを先取するも第2ゲームを19-21と僅差で落とし迎える第3ゲーム。「女子も負けてすぐだったと思うのですが最初からすごい応援してくれましたし、男子のみんなもベンチから飛び出るぐらい応援してくれていたので、とても力になりました」(宮下怜)と選手全員が2人に声援を送る。序盤はネットにかかる打球での失点が多かったが、終盤にはスマッシュが光る。最後は宮下怜の攻撃で見事白星を手にした。
女子は今日で4年生が引退。「練習の時、いい雰囲気、悪い雰囲気ある中でやっていくと思うのですが、厳しくみんなで高め合っていけたら勝てる試合が増えると思うので、 全員が厳しくやっていってほしいなという思いは強いです」(本田胡)と後輩へメッセージを残した。男子も明日の一戦を残すのみ。昨年は決勝の舞台で涙を呑んだが、今年は頂へ登り有終の美を飾れるだろうか。
[塩谷里菜]
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