アベック優勝3連覇 史上初を塗り替える/全日本学生選手権

2024.11.12

 射撃大学日本一を決める全日本学生選手権(インカレ)が開催された。昨年度、史上初のアベック優勝連覇を果たし3連覇の期待が懸かった中、銃を構えることとなった。結果は見事男女共に優勝となり、圧倒的な明大の強さを見せつけた。男子総合団体3連覇、女子総合団体7連覇の快挙であった。

101720 全日本学生選手権(能勢町ライフル射撃場)
▼男子総合
 明大――1位 
▼女子総合
 明大――1位 

 インカレでは男子4種目、女子3種目が行われるが、その中で男女共に50mライフル3姿勢と10mAR立射の2種目が団体戦を兼ねている。1種目3人のレギュラー選手が撃った得点の合計を競い、点数の合計で総合団体順位が決まる。

[男子]
 先日の関東学生選手権秋季大会(秋関)でライバルの日大に久々の快勝をし、波に乗っている明大。50mライフル3姿勢では、関口慈英(政経3=国際学院)がチームを引っ張る存在に。全体では2位につけ「自信があった姿勢が1番悪く出てしまった。しかし先が見えるいい試合だった。来年は必ず1位をとる」と意気込みを語った。
 最終日の10mAR立射では、勝ち抜きで順位が決定するファイナルに関口、大山誠道(政経1=国際学院)の2人が進出。優勝を期待されていた関口は、優勝が決まる一撃で大きく的を外してしまうアクシデントがあり2位で大会を終えた。しかし「惜しくも優勝を逃したが、逆にここで逃したことで自分に熱を加えるというきっかけになって良かったと思う」と前向きな姿勢を見せた。大山は序盤、高得点をたたき出し1位に。その後点数を下げてしまうも秋季大会に引き続き、3位で表彰台入りを果たした。このルーキーの台頭に関口は「高校から一緒で思い深いが負けていられないので、まだまだ世代交代はしないぞと言いたい」と口にした。
 「合宿の期間を例年よりも増やしたり、練習時間を長く設けたりをして、全体的に競技力の向上を図った」(内田英寿主将・商4=明大中野)。インカレに向けての積み重ねが功を奏し、男子総合3連覇を達成した。

[女子]
 10mAR立射では明大が圧倒的な強さを見せた。本戦では野畑美咲(商3=由布)、泰地陽詩(商1=城南)、三浦莉桜(商4=足羽)が上位3位を占めてファイナルへ進出。インカレ直前までインドで行われていたW杯に出場していた野畑は、連日の試合疲れを物ともせず日本新記録である633.7点をたたき出す好調ぶりを見せた。ファイナルでは勝ち残った野畑と泰地が明大同士で優勝を争う一騎打ちに。これまでの大会では野畑が制してきた。しかし今大会では泰地が日本ジュニア新記録を樹立し優勝。「明大の一員としてしっかり打たなければという責任もあったので、自分の射撃で明大の力になれればなと思って打った」。強い思いを胸に挑んだ初めてのインカレで、大きな爪痕を残した。ラストイヤーの三浦は6位で幕を閉じた。「悔しいという気持ちが本当に強いが、4年生最後の学生試合で、今までで一番楽しめて撃てたと思う。こういう気持ちの面では本当に成長したなと感じている」と明るいまなざしで振り返る。
 女子団体では10mAR立射が1位、50mライフル3姿勢は4位と表彰台入りを逃すも7度目の総合優勝を飾った。

 アベック優勝3連覇を果たし有終の美を飾った明大。しかしおのおのが課題を語り、更なる高みを目指している。「力を持った選手たちばかりでこれからも今以上に熱意を持って取り組んで進んでいけたら結果はおのずとついてくるので、頑張ってほしい」(三浦)。‶明大史上初〟を来年も塗り替えることができるのか。期待が懸かる。

[杉本菜緒]

試合後のコメント
三浦
――4年間を振り返っていかがですか。
 「正直に言ってしまうと、苦しい時期が本当に多かったなと思います。やはり苦しいなと思ったことを改善していこうと同期内でも本当にみんなついてきてくれて、意見出し合うようにやってきたので、本当にありがとうという気持ちでいっぱいです」

内田
――大会を通して明大の活躍は主将としてどう感じていますか。
 「春の関東での学連試合では思うような結果が各個人あまり出してないのかなというふうに思っていたのですが、秋のシーズンに入ってから、秋関と今回のインカレと全体的にやはり点数が伸びてきたなっていうふうに感じました。各個人の成長があると思います」

泰地
――1年生ながら優勝を果たしましたがいかがですか
 「1年生ではありますが、先輩方を追いかけるだけではなくて、目標とするならば、先輩方を越えていくというのを実現していきたいと思っていたので、今回は実現できてよかったと思っています」

関口

――メンタルの管理などはどうされていますか。
 「やはり楽しむことが一番大切かなと最近気が付きはじめました。1、2年生の時は何でこのスポーツやっているのだろうとか、練習しても勝てない、つらいなと思っていたけど3年生になってからは、楽しむ。練習も楽しむようにしたら、自然と結果が出てきたなと思います」