前半好展開も敗北 悔しさ抱え入替戦へ/関東大学1部リーグ戦

 リーグ戦最終戦を迎えた。中大が山梨学大に勝利したため、入替戦回避に向け負けられない一戦となった今試合。第1Qから3Pシュートを効率よく沈め、リングへ果敢にアタックすると、前半を15点リードで折り返す。しかし第3Qに失速してしまい、勝利とはならなかった。

◆8・24~11・3 第100回関東大学1部リーグ戦(白鴎大大行寺キャンパス他)
▼11・3 対大東大戦(秩父宮記念体育館)
明大59{22-10、13-10、9-26、15-23}69大東大〇

 スターターは、PG平松克樹(情コミ4=福岡大大濠)、SG越田大翔(政経4=仙台大明成)、SF武藤俊太朗(政経2=開志国際)、PF伊藤治輝(政経4=桐光学園)、PF山岸優介(政経3=洛南)

 熾烈(しれつ)な残留争いが繰り広げられている関東大学1部リーグ。勝利が入替戦回避の絶対条件となった今試合では、大東大と対戦した。第1Qから速攻で畳み掛けると、平松を中心に3Pシュートを立て続けに決め、絶好のスタートを切る。「やはり気持ちの部分が大きかったと思う。それをうまくコートで表現できた」(平松)と波に乗っていた。さらに、武藤が平松からパスを受け華麗なアリウープを見せ、これがバスケットカウントに。チームは大きく盛り上がり、この勢いのまま前半は15点リードで折り返した。

 だが、苦しんだのが第3Q。「オフェンスが止まって、シュートも入らなくなってしまった」(平松)と、一気に主導権を握られる。リバウンド、ディフェンスの強度を一段と上げた大東大。その流れを止めるべく果敢にボール奪取に挑むものの、ファールがかさみ、もどかしい時間が続く。この日与えたフリースローによる得点は29点で、着実に追い上げを許したことが痛かった。前半の理想的な展開むなしく、惜しくも敗北となった。

 この結果、明大は1部・2部リーグ入替戦に臨むことに。試合後の選手たちはベンチで気を落とす様子が見られた。それでも、チームを率いる平松は「落ち込んでいる時間はない。しっかり切り替えて準備をしていく」と覚悟を見せた。全日本大学選手権(インカレ)での大きな目標に向けても、1部所属チームとして意地を示したい。

[橋本太陽]

試合後のコメント
平松
――入替戦に向けての意気込みをお願いします。
 「自分たちが1年生の時に4年生に1部リーグに上げてもらって、今年自分たちが4年生で不甲斐ない形になってしまったのですが、ここでしっかり意地を見せたいです。リーグ戦での悔しい思いだったり、今シーズン通しての悔しい思いを晴らせたらいいかなと。しっかり次につながる入替戦にしていきたいと思います」