
早大と白熱した接戦に 惜しくもリーグ制覇ならず/関東学生リーグ戦
準決勝で日体大を下し、8年ぶりに全日本大学選手権(インカレ)への切符をつかんだ明大。勢いそのままに早大との決勝戦に挑んだ。序盤から激しい得点の応酬でシーソーゲームの様相を呈したが、最終的に早大に競り負け5ー6で決着。5年ぶりの準優勝と、リーグ優勝には一歩及ばなかった。
◆7・7〜12・29 第36回関東学生リーグ戦(駒沢オリンピック公園第二球技場他)
決勝 ▼11・3 対早大戦(駒沢オリンピック公園第二球技場)
明大5{2―2、1―2、1―2、1―0}6早大○
11月3日、明大と早大とのリーグ制覇を賭けた大一番が幕を開けた。第1Q(クオーター)、試合は早大ペースから始まった。明大DF陣は苛烈な早大の攻撃をすんでのところでいなす。DF八尾可奈子(政経4=明大中野八王子)のブロックも光った。その後、猛攻をしのいだ明大は速攻を仕掛ける。早大ゴール周辺でパスを回して決定機をうかがい、AT(アタッカー)吉田真裕子(農4=菊里)が得点を奪取。続けざまにMD(ミディ)竹内晴花(法3=日女大付)もシュートを決め、2得点を連取。しかし第1Q終盤、早大の速攻で2点を返されてしまい、同点となった。第2Q開始直後、AT宮田紬希(文3=金沢)が勝ち越し点を決めた。これを皮切りに、明大が主導権を握る展開となる。しかし、早大のマンツーマンディフェンスでパスコースを阻まれ、思うような攻撃ができなかった。MD齋藤千暖主将(政経4=新発田)も「早大のスカウティングやマークがすごく良かった」と振り返る。第2Q8分、ボールが早大に渡ったあと、2点を決められ前半は3―4で終了した。
第3Qも引き続き早大の守りが堅く、なかなか得点を挙げられない状況が続き、次第に早大ペースに飲み込まれた。早大の攻撃はさらに加速し、2点を連取。「流れをつかみ切れなくて、ここで1点決めたかった。強気に自分が決めると思ってプレーした」と振り返った吉田は、第3Qで今試合2得点目を挙げた。4―6の状況で迎えた第4Q。竹内が今試合2得点目を決めるが、それ以降のグラウンドボールやパスミスが響き5―6で敗北。惜しくもリーグ制覇はかなわなかった。
準優勝で幕を閉じた関東学生リーグ戦。だが2週間後にはインカレが控えている。「インカレは負けられない戦いになるが、一戦一戦しっかり味わって楽しみながらやりたい」(齋藤)涙を呑んで、8年ぶりの全国の舞台に上がる。
[中村慈詠]
試合後のコメント
宮沢明日香コーチ
――試合の方を振り返っていかがですか。
「入りは悪くはありませんでしたが、いつも我慢できている部分で我慢しきれず、シュートを打つタイミングが早くなってしまった。若干焦りが見えたと思います。そうなると攻撃時間が短くなるので、MDの選手が疲弊してしまいました」
——インカレへの意気込みをお願いします。
「インカレは準決勝の関学大戦が山なので、自分たちができなかったことっていうところをフォーカスさせながら、成長した姿をお見せできるように頑張ります」
吉田
――今回の試合を振り返っていかがですか。
「自分たちのミスが続いてしまって、そこで自分たちの流れをつかみきれずに早稲田に流れを渡してしまった場面が多かったです」
――インカレに向けて意気込みをお願いします。
「関東とは違う地方のチームで、特徴も変わってくると思うので、いかに試合の中で対応していけるかが重要かなと思います。そういう部分をしっかり上げていきたいなっていう風に思います」
八尾
――今試合を振り返っていかがですか。
「1点差で落ち着いたのが奇跡っていうくらい、早大が上回った試合だと思っています。 カバーを出せなかった失点がほとんどだったので、あと2失点ぐらいは抑えられたと思います。また、攻撃面では、自分たちのやってきたところっていうのが発揮されずに、一人一人の強みを出せませんでした」
――インカレへの意気込みをお願いします。
「インカレ大会は今まで経験したことない舞台になります。やることは一緒だと思っていて、やっぱり自分たちの今まで作り上げてきたことをいかに試合中出せるかっていうところだと思うので、そこに向けて試合中の振る舞いや技術をもう1個あげられるように頑張っていきます」
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