
夏のリベンジ果たす 筑波大相手に無失点の完勝/関東大学対抗戦Aグループ
夏の菅平合宿で敗北を喫した筑波大との対戦が11月3日、秋晴れの秩父宮ラグビー場で行われた。ディフェンス力が光り無失点に抑える完封勝利。見事にリベンジを果たしたが帝京大戦、早大戦に向けセットプレーなどの課題も見える試合となった。
◆11・3 関東大学対抗戦Aグループ(秩父宮ラグビー場)
▼対筑波大戦
◯明大31{19ー0、12ー0}0筑波大
明大が素晴らしい立ち上がりを見せた。前半3分、左ウイング海老澤琥珀(情コミ2=報徳学園)がタックルで相手を押し出し、明大は敵陣でマイボールラインアウトを獲得。モールからBKが展開すると、右センター秋濱悠太(商4=桐蔭学園)がランニングで相手を引き付け、フリーでパスを受けた右ウイング白井瑛人(商1=桐蔭学園)が先制トライを挙げた。「もらったボールを置くだけだったので、秋濱さん流石というという感じ」(白井)。白井はルーキーながら対抗戦5試合で九つのトライを記録し、存在感を放っている。続く9分、FWが敵陣の相手ボールスクラムでコラプシングを誘うと、もう一度スクラムを選択。スクラムから素早く出されたボールをスタンドオフ伊藤龍之介(商2=国学院栃木)がロングパスで秋濱につなぎ、そのままインゴールまで駆け抜けた。「いいスペースに持ってきてくれたので、そこに走り込んでボールをもらうことできた」(秋濱)。しかし、ここからミスも目立ち攻めきれない時間が続く。「自分たちのミスが原因だったと思う。しっかり細かいところで自分たちのミスをなくしていったら、これからもっと良くなっていくと思う」(ナンバーエイト木戸大士郎主将・文4=常翔学園)。両者点数の入らない均衡が破れたのは36分。明大ボールのラインアウトが乱れ、アンストラクチャーの状態になると、海老澤がショートパントを裏に蹴り自分でボールを再獲得。その後、オフロードパスを受け取った伊藤龍が追加点を挙げた。「アンストラクチャーな状態で、自分たちがやりたいプレーではなかったが、琥珀(海老澤)が裏を見ていいキックを蹴って、そこにしっかりサポート付いていけて最終的に僕のトライになったので、そこへの反応はすごくいい反応ができたのかなと思う」(伊藤龍)。明大は前半を無失点に抑え、19―0で試合を折り返した。
後半も無失点ながら明大が苦しむ場面が見受けられた。後半6分には、グラウンディングは許さなかったもののモールでインゴールへの侵入を許す。しかし12分、明大はラインアウトからサインプレーで得点。スローワーのフッカー西野帆平(文3=東福岡)がモールに加わらずパスを受け取るとそのままキャリーし、内側でボールを受け取った海老澤が左中間に飛び込んだ。「練習通りにいった感じなのでよかった」(海老澤)。その後、両チームミスが続き試合は20分近く停滞。この膠着(こうちゃく)を崩したのは明大だった。75分、敵陣深くでショートフェーズを重ね、最後は右フランカー福田大晟(商4=中部大春日丘)がスクラムハーフの真横に位置する9シェイプからねじ込んだ。「きつい場面でスペースが空いて、ハーフがボールを放ってくれたのでみんなのトライだと思う」(福田)。そしてノーサイドの瞬間は劇的だった。無失点での勝利を期待される中、ノータイムで筑波大が明大陣地からビッグゲイン。筑波大のトライでゲームセットかと思われたが、途中出場でフルバックに入っていた竹之下仁吾(政経2=報徳学園)が追い付きタックルすると、そのまま筑波大にリリースさせず31―0の完勝を決めた。
ミスに苦しんだ時間帯やセットプレーの精度など課題も見られたが、最終スコアは31―0の完封勝利となった今試合。出足の速いディフェンスやラックの安定性、個の強さなど光るものも数多く見ることができた。次戦は昨年度王者・帝京大との大一番。今試合で見つかった課題を修正し、4年ぶりの帝京大戦勝利に湧く明大の姿に期待したい。
[佐藤比呂]
試合後のコメント
左ロック田島貫太郎(政経4=東福岡)
——夏から修正した部分を教えてください。
「やっぱり負けないと思って戦うこと。いろいろ成長したとは思いますが、気持ちの部分で負けられないという思いがみんな強かったのかなと思います」
福田
——試合のテーマを教えてください。
「今月のテーマが『タイト』という部分で一つにまとまるということで、相手に乗られた部分もあるんですけど、しっかり15人で80分間戦えたので良かったです」
木戸
——セットプレーではミスやドミネートされた部分もありましたがいかがですか。
「スクラムに関しては、僕たちは真っすぐ押したいという部分でやっていて、相手がすごく内側に押してきているところをレフェリーとトークしていたんですけど、そこで噛み合わなかった部分がありました。ラインアウトはスローの部分など、もうちょっとディティールにこだわってやっていきたいなと思います」
伊藤龍
——今試合を振り返っていかがですか。
「0点に抑えられたのはいい収穫かなと思います。アタックはこれから成長できるところがまだまだたくさんあるなというふうに思った試合でした」
海老澤
——帝京大戦への意気込みをお願いします。
「帝京も相当強いと思うので、自分たちのラグビーをしっかりとして勝ちたいと思います」
秋濱
——菅平での対戦と比べて手応えはいかがでしたか。
「夏合宿は考えることが多くて、新しいことをやったり自滅したりするシーンが多かったんですけど、今回はやることをシンプルに決めてそれをしっかり全うできたのが、結果的にシャットして勝ち切れた要因かなと思います」
白井
——オフェンス面を振り返っていかがでしたか。
「いらないパスやつながりそうでつながらないパス、(ノックオンで)落としてしまったところなど、ボールセキュリティの部分が僕含め割とみんなおろそかになっていたから、そこを修正しないと継続して攻撃し続けることは難しいのかなと思いました」
高比良恭介(政経1=東福岡)
——初紫紺ですが選ばれた時のお気持ちはいかがでしたか。
「びっくりしたのと素直にうれしかったです。メンバー発表されてから今日の試合が始まるまでずっと緊張していました」
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