東洋大に勝利 ファーストリーグを全勝で終える/エイワ杯関東大学リーグ戦

 ここまで全勝で迎えたファーストリーグ最終戦。対戦相手は、春の秩父宮関東大学選手権で敗れた東洋大だ。激しい攻撃を仕掛けてくる相手だったが、GK渡邊周(文4=武修館)の好守が光り、ゴールを死守していく。攻撃陣もキルプレーから得点するなど、鉄壁の東洋大から3得点。4日から始まるセカンドリーグに勢いをつける結果となった。

◆9・8~12・1 エイワ杯関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ他)
▼11・2 対東洋大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
○明大3{0―0、2―1、1―1}2東洋大

 第1P はなかなか流れをつかみ取ることができず、東洋大に攻め込まれる時間が続く。苦しい立ち上がりになったが、渡邊の好守が光った。「今週の試合を意識して1週間トレーニングや練習できた。コンディション的には全員良かったのかなと思う」(渡邊)。再三のピンチがありながらも、最後の砦として第1Pを無失点で切り抜けた。

 続く第2Pの序盤は一転、明大が相手陣地に攻め込む時間が続いた。開始早々からアタッキングゾーンでの攻撃が続き、ゴール目前まで迫る。しかし、開始3分、FW佐々木宥弥(政経4=武修館)が反則を取られ、人数が1人少ないキルプレーの状況に。苦しい守備の時間になるかと思われたが、FW井口藍仁(商3=埼玉栄)が1人で相手ゴールに攻め込み、最後はFW西脇颯(文3=武修館)が流し込んだ。キルプレーながらも先制点を獲得し勢いに乗った明大は、その後もアタッキングゾーンでのプレーが続く。その約10分後にはゴール裏での攻防からフリーになっていたFW城野友咲(政経1=駒大苫小牧)がゴールを決め、貴重な2点目を獲得。試合の展開を有利に進めていく。終盤になり、カウンターから守備の人数が少ない状況をつくられてしまい、1点を返されたものの、2ー1とリードした状態で第2Pを終えた。

 迎えた最終第3P。明大は2度のキルプレーがあり、人数差のある時間も少なくなかったが、渡邊を中心にゴールを守っていく。その中、攻撃陣は、中盤に井口が華麗な個人技でゴールネットを揺らし、追加点を獲得。点差を2に広げた。このまま試合が終わるかと思われたが、試合終盤は東洋大の猛攻にあう。残り18秒のところでゴールを決められ、1点差に迫られたものの、最後まで粘り強い守備をみせ、東洋大に勝利した。

 ファーストリーグを全勝で終えた明大。中村直樹監督は、試合後「(ファーストリーグ全勝は)目指しているところなので、勝ち点持って2次リーグに行けるのは非常に大きいかなと思っている」と語った。目標とする3冠のためには一つも落とせない今大会。勝負のセカンドリーグに向け、弾みのつく結果となった。

[安田賢司]

試合後のコメント
中村監督
——今年のチームの特徴を教えてください。
 「今年はスターのような選手が4年生にいない中で、大竹(広記主将・営4=白樺学園)がキャプテンとして後輩たちがプレーしやすい環境づくりをしています。それぞれが言い合える形で、個ではなくチームとしてセットとしてきれいな動き方をできているのではないかなと思っています」

渡邊
——ファーストリーグ全勝という結果についてはいかがですか。
 「他チームに比べて全勝で来ることができたというのはとても有利なことですし、その分2周目で余裕もできますが、そこで気を抜かずにしっかり全勝して優勝できるように頑張っていきます」

——応援してくれている方に一言お願いします。
 「秋リーグ、インカレ全部優勝するので、明治大学と渡邊周の応援よろしくお願いいたします」

井口
——ゴールとアシストそれぞれ振り返っていかがでしたか。
 「アシストの方は、1人少ない状況でしたが、チャンスが巡ってきて、いいところに西脇くんがいてくれたので、そこに自分は出しただけです。ゴールは、よくやっている切り込む練習が生かせたかなと思います」

——ファーストリーグ全勝で終えていかがですか。
 「厳しい戦いが続きましたが、そこを勝ちきれたことはセカンドリーグにつながるのではないかなと思います」

——セカンドリーグに向けて意気込みをお願いします。
 「ファーストリーグ全勝できたので、しっかり2次リーグも全勝で終わりたいと思います」