残留決定! 延長戦制し、つかんだ勝利!/関東大学2部リーグAブロック・Bブロック入替戦

 2部リーグ戦Aブロックを最下位で終え、迎えた2部リーグAブロック・Bブロック入替戦。相手は2部リーグBブロック1位の日大。前半は、相手のペースで試合が進み6点ビハインドで折り返す。後半に入ると、球際への強さを見せ逆転しリードする展開が続いていく。終了間際に追いつかれ延長戦に入るも、最後は新林の3Pシュートで振り切り、勝利を手にした。この結果、残留を決めた。

11・2~3関東大学2部リーグAブロック・Bブロック入替戦(日女体大)
11・2 対日大戦(日女体大)
〇明大811820151919162118、8―2}75日大

 スターターは、PG新林未悠主将(理工4=湯沢翔北)、PF山本涼菜(文4=浜松開誠館)、CF後藤葉の佳(理工3=鵠沼)、SF神山南帆(文3=白鴎大足利)、PG萩原加奈(文2=浜松開誠館)。

 「明治らしいバスケットをしよう」(新林)と臨んだ今試合。先制を許すも神山の連続得点で対抗。ここから試合は両者一歩も引かないシーソーゲームに。終了間際に一瞬のスキを突かれ得点を許し、2点差で第1Qを終える。第2Qでは、今季苦手としていたリバウンドを制し得点を挙げるなど、ルーズボールへの執着心が強く見られた。かさんだファールから与えたフリースローを決められ第1Qから点差を広げられるも6点ビハインドで前半を折り返した。

 明大ボールから始まった後半。序盤は日大のピックアンドロールからフリーでシュートを打たれる場面も。だがここから後藤の活躍が光った。ドライブで切り込みローポストからのシュートやリバウンドでチームに大きく貢献。最後も後藤が決めきり、3点を追いかけ運命の第4Qへ。開始早々に連続得点で逆転に成功。「試合の中で話し合って、守り方をゾーンディフェンスに変えてそれが相手に効いた」(山本)と前半の反省を生かし、日大への対応を見せ追撃を許さない。また、山本や神山の連続3Pシュートで一時9点リードに。「一人一人のシュート決定率が高くて、ディフェンスを強化した」(山本)。それでも日大の勝利への執念がおそいかかる。3Pシュートを連続で沈め、3点差に迫られると試合終了まで残り約1秒で放たれた3Pシュートはリングに吸い込まれ、同点となり延長戦に突入。

 劇的な同点弾で試合の流れは日大かと思われた。それでも、この悪い流れを断ち切ったのは新林だった。「絶対に決め切る」(新林)と放ったバックステップからの3Pシュートが決まり、主導権を握る。この勢いのままに最後までリードを保ち、81―75で勝利を飾った。この瞬間、残留が決定し明大ベンチからは喜びがあふれた。

 リーグ戦も終わり、4年生が明大バスケ部で過ごす時間も残りわずかとなった。「リバウンドやルーズボールへの執着心を後輩に引き継いでもらえるように、自分たちが見せ切ってチームの力になりたい」(新林)。チームの大黒柱が卒業した後も、今年の経験を生かし、来年更なる飛躍を期待したい。

[早坂春佑]

 

試合後のコメント
新林
――試合を振り返っていかがですか。
 「前半は相手の流れになってしまって自分たちのやりたいオフェンスができない時間もあったのですが、途中から中も外もしっかり攻めることができて最後勝ち切れました」

――今シーズン振り返られていかがでしたか。
 「初めて経験する舞台で2カ月間戦ってきて、自分たちの課題がたくさん見つかったリーグ戦でした。明治らしいバスケというのをみんなで考え合って最後に表現できたのが良かったです」

山本
――試合前や試合中に話し合ったことは何ですか。 
 「試合前は、落ち着いていつも通りのバスケをしようと話しました。試合中は危うい展開でもお互いに励まし合ったり、プレーについていろいろ話せて、それがうまく試合につながりました」

――後輩に向けて一言お願いします。
 「インカレ出場に向けて頑張ってほしいですし、今年に比べて来年は上級生の数が減ってしまうので大変にはなると思うのですが今年の経験を生かして上を目指していってほしいです」