手塚がベスト8決定戦敗退で全日学閉幕/全日本大学総合選手権・個人の部

2024.10.31

 学生の頂を決める全日本大学総合選手権・個人の部(全日学)もついに最終日。紫紺勢からは4回戦を突破した手塚崚馬(政経4=明徳義塾)がベスト8決定戦に挑んだ。各セットで接戦を繰り広げた手塚だったが、相手の技量に一歩及ばず、試合終了とともに膝から崩れ落ちた。

◆10・28~31 全日本大学総合選手権・個人の部(所沢市民体育館)
▼男子シングルス
手塚――ベスト16

 チームの応援を一身に受け、迎えたベスト8決定戦。対するは、今大会ダブルスで優勝を果たし、勢いに乗る谷垣(愛知工大)だ。手塚は、強敵相手に1セット目から取っては取られの大接戦を披露。デュースに落とし込むも、重要な初点を許してしまう。続く2セット目は、開始から強気なボールで攻めると、点差を一気に5点まで突き放す。中盤、相手の粘り強いラリーに苦戦し、同点に追いつかれる場面もあったが、何とか逃げ切り、1勝をつかんだ。

 その後の第3、4セットも持ち前のたたきつける強球で必死に食らいつく。しかし「相手の方が、決め球など各所で技術的に上だった」と振り返るように、2セット連続失点となった。後がない状態で臨んだ最終セットでは、序盤から3点を先取され、すかさずタイムアウト。「みんなが朝から、ボール拾いや練習相手などの面でサポートしてくれたのでありがたかった」と惜しくも最終日まで勝ち上がれなかった仲間の思いを背負って、再び卓球台の前へ。9-10まで圧巻の巻き返しを図ったものの、あと一歩届かず、ベスト16で舞台から姿を消した。

 一昨年度、昨年度とベスト16止まりだった手塚にとって、悲願のベスト8進出の夢はかなわなかったものの、集大成である今大会で「結果だけにこだわらず、自分の卓球を楽しむことができた」と試合後にはやり切った表情を見せた。手塚を含め、満足のいく結果を出すことができなかった選手も多い今大会。かみしめた悔しさを次なる一戦につなげる。

[寺井和奏]

試合後のコメント
手塚
――今後の目標を教えてください。
 「選抜(全日本学生選抜選手権)や全日本(全日本選手権大会)などまだ大きな大会が控えているので、そこでさらにいい結果を出せるように頑張ることです」

松田歩真(商4=野田学園)
――今大会を振り返っていかかですか。
 
「大会に向けた準備は100パーセントやったつもりではいたので、その中で負けてしまったのは本当に悔しいですが、これが実力かなと思います」

山本歩(商4=出雲北陵)
――後輩の躍動はどう感じますか。
 
「練習量も多くて、日頃から頑張っている後輩たちなので、本人たちは満足のいかない結果だったとしても、いい試合をしていたのではないかと思います」