手塚が明大勢唯一の16強入りを果たす/全日本大学総合選手権・個人の部

2024.10.31

 明大勢は3回戦を勝ち抜いた8人がランキング決定戦(4回戦)に進出。しかしランク入りを懸けた一戦には実力者がそろい、苦しい試合を強いられる。その中で唯一、手塚崚馬(政経4=明徳義塾)が3年連続のランク入りを果たし、最終日への切符を手にした。

◆10・28~31 全日本大学総合選手権・個人の部(所沢市民体育館)
▼男子シングルス
手塚――ベスト16進出
松田、山本、安江、高橋航、栁澤、木方、芝――4回戦敗退
浅見――3回戦敗退

 大会は折り返しの3日目を迎えた。明大からは9選手が3回戦に登場し、8人が突破。ここまでは順調かのように思われたが、4回戦で猛者たちを相手に苦戦する。山本歩(商4=出雲北陵)と栁澤幹太(情コミ2=実践学園)は関東の強豪選手に敗北。安江光博(政経3=明徳義塾)は谷垣(愛知工大)から2ゲームを先取するも逆転負けを喫する。木方圭介(政経1=野田学園)と芝拓人(情コミ1=野田学園)の1年生コンビもベスト16入りはならなかった。

 高橋航太郎(政経2=実践学園)は鈴木(愛知工大)との一戦となり、1―4で敗北。それでも「久しぶりに卓球が楽しいなと感じた試合だった」と満足感を得た。松田歩真(商4=野田学園)は中村(愛知工大)とフルゲームまでもつれる大熱戦の末、第7ゲームは9―11とわずかに及ばず。8人中7人が4回戦で姿を消した。

 次々と倒されていく中、3年連続16強入りを狙う手塚は佐藤(法大)と対戦。拮抗(きっこう)した展開やデュースなどの要所を制し、高い集中力で相手を徐々に突き放していく。5連続ポイントでカウント11―3のゲームも見られ、勢いに乗った手塚は4―2で勝利を収めてベスト16入りを果たした。

 3年連続でベスト16進出を果たした手塚だが、過去2年はいずれもベスト8決定戦で敗れており、次戦が手塚にとってのヤマ場となる。最上級生としてここまでチームを引っ張ってきた誇りと意地を胸に、最終日へ歩みを進める。

[北原慶也]

試合後のコメント
高橋航
――今の気持ちを教えてください。
 「1―4で負けてしまったのですが、久しぶりに卓球楽しいなと感じた試合でした」

――第5ゲームはデュースまでもつれ込みましたが、あと一歩及ばなかった要因は何ですか。
 「思い切ったプレーができずに守りに入って、相手のミス待ちをしてしまったので、自分から先に攻めるプレーができていればあのセットは取れたんじゃないかなと思います」

――大会通しての収穫を教えてください。
 「大会の1週間くらい前に木方選手からレシーブチキータの技術を教わりました。全然まだ完成はしていないのですが、この大会で何本かいいのが決まったり、レシーブで点数取れたりしたので、レシーブでも強気でいけるなと思いました」

――今後の目標を教えてください。
 「次の大会は11月頭の後期日本リーグなのですが、そこに僕も行かせてもらうので、もし試合に出させてもらえれば、今日の試合で良かったプレーをどんどん出していければいいなと思います」