
リーグ最下位で苦い幕切れ 入替戦へ/関東大学女子2部リーグAブロック
実力こそほとんど互角であったものの、攻守ともにかみ合わず試合は難航。一度開いた点差は縮まらず敗戦を喫し、リーグ戦もひとまず終わりを迎えた。
◆9・4~10・27 第74回関東大学女子2部リーグAブロック(東町スポーツセンター他)
▼10・27 対共栄大戦(国学大たまプラーザキャンパス)
明大52{12-26、17-19、15-21、8-21}87共栄大〇
スターターは、PG新林未悠主将(理工4=湯沢翔北)、PF山本涼菜(文4=浜松開誠館)、SF神山南帆(文3=白鴎大足利)、CF後藤葉の佳(理工3=鵠沼)、PG萩原加奈(文2=浜松開誠館)。
リーグ最終戦は共栄大との一戦。今シーズンよりともに2部Aリーグに昇格したもの同士、実力差はないように思われた。しかし序盤から相手の留学生を起点とした攻撃に苦戦。第1Q終了時点で14点差をつけられ、厳しいスタートとなった。第2Qはディフェンスやパスの精度の改善は見られたが点差は縮まらず。29-45で前半を折り返した。
後半も相手の勢いは止められなかった。オフェンスでは萩原がフェイスガードで徹底的にマークされ、攻撃の糸口がつかめない。シュート率も低く「勝手に攻め気をどんどんなくしてしまった」(山本)と気持ちの面で相手に押されてしまっていた。点差はさらに開いていき、52-87でゲームセット。リーグ戦は黒星で幕を閉じた。
2カ月にわたるリーグ戦の全日程は終了したが、明大の戦いはまだ終わらない。来週には2部リーグBブロックのチームとの入替戦が控えている。これまでのリーグ戦では敗戦が続いていたが、2部リーグAブロック残留を懸けて負けは許されない。「みんなで楽しめるバスケが私たちの持ち味」(新林)と今までの重たい雰囲気を一新し、チャレンジャーを迎え討つ。
[尾﨑陽菜]
試合後のコメント
新林
――昨日の試合から改善したことはありますか。
「昨日の雰囲気が少し微妙だったので、もっとチームの雰囲気明るくいこうという感じで、最初からベンチも盛り上げてできたのは良かったです」
――2部リーグAブロックを相手にして通用していた部分はどのようなところですか。
「速攻が通用する部分もあったし、あとは個人技、一人一人が打開して、一度止められても外角で決められるというのは通じたと思います。ディフェンスも一人では守れなくても、みんなで守るという意識があれば守れたというのは、全部成功したわけではないんですけど、良かった部分はあります」
――4年生は引退が近づいていると思いますが、これからの期間をどのように過ごしていきたいですか。
「多分ここまで全力でできるバスケというのはあとちょっとだと思うので、本当に後輩含めて大好きな仲間がいっぱいいるので、その子たちと楽しいバスケ、みんなでできるバスケというのをやっていきたいなという思いです」
山本
――試合を振り返っていかがですか。
「今日が一応リーグとしてのラストの試合だったんですけど、4年としても不甲斐なかったし、チームの雰囲気も先週ぐらいからずっと悪い感じで、引きずったままのプレーでこういう大敗してしまったというのは4年としてだめだったなという感じです」
――チーム全体の調子が上がり切らなかったような印象を受けました。
「そうですね。(共栄大とは)去年も2部Bで結構一緒にやってきて負けたことがほぼなかったので、こんなふうに離されてしまったのは、もう本当に実力というよりは全部気持ちの部分だと思います。一つ一つのルーズボールを追うとか、オフェンスで攻める気持ちとか、そういうところをちゃんとやっていれば、こんな試合にはならなかったと思います」
――入替戦への意気込みをお願いします。
「もう自分たちは2部Aから落とせない側になってしまったので、今までずっと挑戦者でやってきて、最後に4年として引退の前に、次の後輩のためにも勝ち切らないといけないです。もう少しこの雰囲気を何とかして、一人一人の能力が発揮されるような土台を、一週間の練習で声出してつくっていきたいなと思います」
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