
佐々木がマススタートでV! W杯メンバー入りを決める/全日本距離別選手権
3日間にわたる全日本距離別選手権も最終日を迎えた。男子マススタートに東海林寛佑主将(政経4=山形中央)、中村龍太郎(政経2=長野工業)、佐々木翔夢(政経1=小海)の3名が出場。佐々木が実力を見せつけ、優勝に輝いた。
◆10・25~27 全日本距離別選手権(エムウェーブ)
▼男子マススタート
佐々木――1位、62点
中村龍――5位、9点
東海林――7位、4点
「マススタートは得意種目なので誰にも負けたくない」(佐々木)と強く意気込んで臨んだ今レース。序盤から中村龍と東海林が先行する展開となるも、冷静に自身のペースで滑り続けていく。「最初に2人が逃げていったのでそこをケアしながら、ラストまで足を温存して勝負をかけることができた」(佐々木)。コーナーの出口付近でトップに立つと、スピードを維持したまま、逃げ切り優勝を果たした。そして、活躍が評価されワールドカップ(W杯)のメンバーに選出。「自分の持ち味であるコーナーでトップスピードに乗って勝てるようにしていきたい」(佐々木)と強く語った。
序盤から飛び出した中村龍と東海林は、順調に4周ごとの通過順位で与えられる中間ポイントを重ねていく。先に疲労が見えたのは2番手を滑る東海林。8周目以降は失速し、後方の選手に追い上げを許した。「1、2回目の中間ポイントを得て、最後は一周差をつけられないように頑張った。他の選手に抜かれた際に粘るべきだったが、実力不足だった」(東海林)。先頭を維持し続けていた中村龍も12周目以降は追い上げられて順位を落としたが、前半に獲得した中間ポイントが功を奏し、全体順位5位でフィニッシュ。「いけるかなという気持ちで臨んだら、意外とうまくいったような感じだった」(中村龍)と振り返った。
3日間で4選手が出場し、おのおの収穫があった今大会。自己ベスト更新や、優勝を果たすなどシーズンの好スタートを切った。今シーズンのチームについて「まだまとまりはない」としつつも「スケートについてアドバイスし合い、協力して高め合っていける元気のあるチームにしていきたい」(東海林)と目標の日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)優勝に向けてチームの団結を誓った。まだシーズンは始まったばかり、2006年以来の団体での表彰台の頂上に向けてまい進を続けていく。
[武田隼輔、早坂春佑]
羽田光希監督
――今年度の目標を教えてください。
「一つ一つ楽しむことが大事です。楽しむ中で結果がついてきてくれればいいと思います。目標はインカレ優勝。全員自己ベストを目指します」
東海林
――主将として大会全体を振り返っていかがでしたか。
「自分はマススタートだけでしたが、菊原や佐々木のタイムはとても速かったので、いい刺激をもらえました。これから帯広に戻って他のチームメンバーと合流するので、自分からも刺激を与えて、チーム一丸となってインカレに向けて頑張れたらと思います」
中村龍
――メインの長距離、5000メートルや1万メートルはここまでいかがですか。
「大学入学後、うまくいっていない時期が長かったですが、最近は少しずつ良くなっていると感じています」
――インカレに向けての意気込みをお願いします。
「大学で思うような結果が出せていないので、そこから抜け出せるように頑張りたいです」
佐々木
――今シーズン初めてのタイトルとなりましたが、いかがですか。
「マススタートは自分の得意種目なので、ずっと優勝したいと思っていました。今回優勝できて嬉しいです」
――今後に向けての意気込みをお願いします。
「1500メートルや5000メートルでは、世界や日本のトップの人と差があるので、もっと成長したいです。マススタートでは自分が日本のエースになって、日本がマススタート強いということを証明していきたいと思います」
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