東海大にストレート勝ち 11年ぶりの2位に輝く/秋季関東大学1部リーグ戦

2024.10.28

 6月の東日本大学選手権(東日本インカレ)に続き、再び歴史を塗り替えた。秋季関東大学1部リーグ戦(秋リーグ)・最終戦の相手は東海大。序盤から拮抗(きっこう)した展開を繰り広げるも中盤にブレークに成功し、ストレート勝ちで締めくくった。この勝利によりセット率で暫定2位の東海大を上回り、秋季リーグは2位で閉幕。2013年以来の快挙達成となった。

◆9・7~10・27 秋季関東大学1部リーグ戦(順大さくらキャンパス第3体育館他) 
▼10・27 対東海大戦(日体大健志台キャンパス米本記念体育館)
○明大3{25―23、25―23、25―23}0東海大

▼最終順位
明大――2位
▼個人表彰
敢闘選手賞――岡本
ベストオブサポート賞――明大

<スターティングメンバー>(ローテーション順)
S近藤蘭丸(文3=東福岡)、OH佐々木駿(商3=土浦日大)、日髙勇(営4=東亜学園)、OP坂本雄大(政経4=市立尼崎)、OH岡本知也(政経4=五所川原工)、MB山田美雄(政経3=東福岡)、Li菊池健介(商4=雄物川)

 「自分たちがやってきた対策がうまくはまった」(日髙)。ブロックとレシーブの関係を磨いてきたことが功を奏し、序盤から東海大の速いバレーに対応した。第1セットは一時リードを許す場面があったものの、佐々木のブロックアウトや坂本のストレートで走り出し点差を守り切った。

 続く第2セットは日髙のサーブが光った。「左の回転を意識したサーブを心掛けている」と回転数の多いサーブで相手の攻撃パターンを減らし、得点につなげていく。そして中盤には「チームが乗っていくと思うのでその一心でやっていた」と坂本が足で相手コートに返球するスーパーレシーブを決め、会場が大歓声に包まれた。

 このプレーで会場の雰囲気を味方につけた明大。第3セットも岡本・山田のサービスエースや粘り強いレシーブなどで勢いに乗る。終盤に2点差に詰められるも「集まった球をしっかり決め切る意識を持っていた」(岡本)と岡本のバックアタックが決まり、試合終了。昨年度から課題として挙がっていた勝負どころの弱さを克服し、接戦を勝ち抜いた。

 この結果、勝敗数で暫定2位の東海大・3位の中大と並んで8勝3敗に。セット率で両校を上回り、逆転で2位に入った。春秋通じてリーグ戦の2位は2013年以来の11年ぶり。さらに、11月下旬に行われる全日本大学選手権(全カレ)のシード権を獲得した。

 全カレでは第2シードとして、一発勝負の負けられない戦いを迎える。「サーブからのディフェンスをチームとして強化していきたい」(岡本)とさらなるレベルアップを誓う。東日本インカレでも2位を獲得するなど、昨年度から大きく成長している明大。最後に狙うは全国の頂点、ただ一つだ。

[七海千紗]

試合後のコメント 
岡本主将
――2位を獲得できた理由は何でしょうか。
 「明治は高いパフォーマンスを発揮できる選手が非常に多いですし、選手層の厚さは結果につながった要因かなと思います。ただ個人のパフォーマンスに頼りすぎた結果、優勝に届かなかったので全カレに向けて組織力を高めていきたいです」

菊池
――秋リーグを振り返っていかがですか。
 「濃い4年間でしたが、特に4年の秋が一番あっという間でした。応援することが多かったのですが、今は後輩の力も借りて、試合に出てる4年生もすごく引っ張ってると思うしチームのバランスがいいと思います」

坂本
――全カレに向けてこれから強化したいところはありますか。
 「スパイクやサーブでまだまだ点数を取れると思いますし、他にもいろいろなところで点を取れるように全カレまでに仕上げていきたいです」

日髙
――調子が良さそうに見えましたがいかがですか。
 「リーグ戦の最終戦だったので気持ちが初めから入っていて。背中を押してくれる後輩のおかげで自分たちも気合いがより入って、やれることは全てやれたと思うところもあります。楽しく常に笑顔でやることができたので最終戦の勝利につながった、明治の良さが出たと思います」

試合後のコメントはこちらから