
(男子)悔しさ残るも大島がSP1位発進 菊地9位、丸山19位でFSへ/東日本選手権
12月に行われる全日本選手権(全日本)への出場権が懸かる東日本選手権(東日本)。大会初日にはシニア男子のSP(ショートプログラム)が行われ、明大からは3人が出場。大島光翔主将(政経4=立教新座)が1位、菊地竜生(政経2=目黒日大)が9位、丸山英希(法1=宇都宮短大付)が19位につけ、大会2日目に行われるFS(フリースケーティング)に臨む。
◆10・25~27 東日本選手権(テクノルアイスパーク八戸)

「東京選手権(ブロック)の自分を超える演技をずっと目標にしてきたので、本当に悔しい思いが残る演技だった」。冒頭のトリプルアクセルを成功させGOE(出来栄え点)2.24を記録したが「ブロックと同じ部分でミスをしてしまった」と続くコンビネーションジャンプでのミスを悔やんだ。それでも、ブロックからブラッシュアップをしたという『Flamenco』を披露し「ステップのミス以外は緊張感をもって最初から滑れたかなというふうに思うので本当に良かった」と収穫もあった。曲が盛り上がる中盤、表現の面で一番重点的に練習してきたという「最初から最後まで途切れない、魅了できるようなかっこいい演技」で観客も〝スタァ〟の世界に引き込まれていく。FSに向けては「自信を持って滑り切るような練習はできていると思うので、今まで練習してきたことを信じて自分の100パーセントを目指して頑張りたい」と意気込んだ。

全日本への出場を目標に臨んだ菊地は「最初のアクセルの転倒を引きずってしまったのが大きかった」と振り返った。練習から調子のいい状態を維持していたという菊地。直前の6分間練習で何度もトリプルアクセルを着氷させていた。しかし演技ではトリプルアクセルを着氷後、不運な形で転倒。「ルッツとループではしっかり立て直したかったが、突発的なハプニングに自分が対応し切れなかった」とジャンプでは悔いの残る演技に。それでも、ブロックで課題として挙げたステップでは「自分の中ではブロックの時より改善できた」と手応えをつかんだ。演技最後を締めくくるスピンではレベル4を獲得。指先まで意識の届いた表現力で『リベルタンゴ』を踊り切った。「調子が悪くてミスをしたのではないので、FSは自分の中ではしっかり挽回できると思っている。SPで失敗した分をしっかり取り返す」と巻き返しを誓う。

「今シーズンはずっと調子が悪くて、なかなか自分の思うような演技ができていなかったので、東日本では絶対にやってやるぞという気持ちで臨んだ」という丸山。6分間練習から念入りにジャンプの確認を行っていた。『Beautiful Things』の曲がかかると全身を大きく使った動きで観客を魅了する。ブロックではあまり出せてなかったというスピード面では「体はすごく動いていて、スピードも出せていた」としながらも「ジャンプのところで失敗してしまって。気持ちで負けていた部分もあった」と悔しさをにじませた。3本目のダブルアクセルは着氷するも、演技を通して自身の納得のいく演技とはならず、演技後に涙する姿が。「FSではSPみたいに悔しい思いをしたくないので、もっと気合を入れて演技をしたい」と背水の陣でFSに臨む。
東日本の上位5人が全日本での出場権を手にする。3人それぞれが目標とする演技とはならなかったSP。この悔しさをバネにFSではどのような演技を見せてくれるのか。
[堀口心遥]
試合後のコメント
大島
――SPはブロック以来だと思いますが、何かブラッシュアップはされましたか。
「東京ブロックが終わってから、高橋大輔さんと村元哉中さんのお二人にブラッシュアップしてもらう機会をいただいて、本人から直接ご指導もいただいて、本当に細かい表現の部分で手直しをしていただいきました。力強いところは力強く、抜くところは抜くというめりはりのついた表現ができるように練習してきました。
――具体的にどのような言葉がありましたか。
「本当に決めるところで決めるというのはできていたんですけど、決めた後の抜く部分だったり、その前の抜く部分でうまく緩急をつけていかないと。そこで前後の動きで抜くことによって、強調される部分がより強調されるということだったので、今まではその音の一番強い部分だけを意識して滑っていたのが、そのつながりの部分でどのようにそこに向けて滑るのかどうかというのを学ぶことができたので、本当に勉強になりました」
菊地
――SPはブロック以来だと思います。どういう調整を行ってきましたか。
「練習からずっと調子のいい状態をずっと維持してきていて、公式練習でも(調子は)良かったので、今日のミスは不運に見舞われたという感じです」
――6分間練習からトリプルアクセルの確認を何度も行っていました。どういう意図がありましたか。
「やはり(トリプルアクセルは)自分の自信のあるジャンプなので、それを決めていると自分の安心にもつながりますし、トリプルアクセルをやっている方が体も温まってくるので、何回もやっていました」
丸山
――SPの演技はブロック以来だと思いますが、どういう練習をしてきましたか。
「練習ではノーミスの演技ができるように、失敗したらもう一回最初から(曲を)かけて繰り返し練習して、絶対にノーミスの演技をするという気持ちで練習をしていました」
――演技を振り返っていかがですか。
「体はすごくしっかり動いていて、スピードも出せていたので、滑り自体は悪くなかったんですけど、やはりジャンプのところで失敗してしまって。気持ちで負けていた部分もありました」
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