シーズン開幕! 佐々木が2位入賞を果たす/全日本距離別選手権

 エムウェーブにて、スピードスケートのシーズン開幕戦となる全日本距離別選手権が行われ、1日目には佐々木翔夢(政経1=小海)、菊原颯(政経2=市立長野)の2人が5000メートルに出場。佐々木は快走を見せ、2位入賞を果たした。

◆10・25~27 全日本距離別選手権(エムウェーブ)
▼男子5000メートル
佐々木翔夢(政経1=小海)――2位、6分28秒64
菊原颯(政経2=市立長野)――11位、6分49秒47

 明大の先陣を切ったのは菊原。「三井さん(三井晃太・専大)は序盤が速い選手なので、離されないように同じ滑りをすることを意識した」(菊原)と振り返るように、シーズン開幕戦とは思えぬ快調な滑りをスタートから見せていく。後半は疲れもあり、周回のラップタイムは落としたものの、昨年度の同大会からタイムを4秒も上げ、6分49秒47でゴール。「大学入学後のベストも出せて、自分の思い描いたような滑りができた」(菊原)とオフシーズンでの練習の成果が実を結んだ。

 世界の舞台を経験した期待のルーキーの佐々木は、シーズンの好スタートを切った。レースは序盤からハイスピードの展開に。両者譲らずにレースも折り返しを迎えると「一戸選手(一戸誠太郎・ANA)とのレースで、序盤は付いて行けたが、徐々に離されてしまった」(佐々木)の言葉通り、終盤に日本記録保持者の実力を見せつけられた。それでも、6分28秒64でゴールし2位入賞を飾った。この結果に「日本国内でのベストタイムがこの時期に出せたのは良かった」(佐々木)と優勝は逃したものの手ごたえを口にした。

 翌日からの大会2日目にも、菊原と佐々木の2人が出場予定。「5000メートルで大学に来てからのベストを出せたので、1500メートルも去年より速いタイムを出していきたい」(菊原)と気合は十分。佐々木も「体の状態は良いと思うので、優勝を狙って頑張っていきたい」と次こそ表彰台の一番上を射止めたいところだ。さらなる高みへ、明大勢の躍進に期待がかかる。

[早坂春佑]

試合後のコメント
菊原
――今日のレースを振り返っていかがですか。
 「大学に来てから自分の思うようなレースが全然できていなかったのですが、今回の大会は自分が思い描いたような滑りができました。100点満点ではないですが、80点を付けれるレースでした」

――新チームの雰囲気はいかがですか。
 「1年生から4年生までが切磋琢磨(せっさたくま)して練習できていて、いいチーム状態です」

佐々木
――これから明治大学にどのような貢献をしていきたいですか。
 「1人エースのような存在がいると、みんなが付いてきてくれると思うので、自分がエースになってみんなで上の順位を目指せるように頑張りたいです」

――ご自身のタイムについてはいかがですか。
 「体の状態は悪くなかったのでタイムはもう少し出したいなという気持ちはありましたが、標準記録を切ることができて良かったです」