ルーキーたちが初の公式戦で躍動!/関東学生新人個人選手権

2024.10.25

 1年生にとって、初の公式戦となる関東学生新人個人選手権(以下、新人戦)に、明大からは男女合わせて23人が出場。リカーブSH未経験者の部で荒井陽向(法1=攻玉社)が2位、大越舞(法1=竹園)が同じく2位と好成績を収めた。ルーキーたちの今後の活躍に弾みをつける1戦となった。

◆10・19~20 関東学生新人個人選手権(夢の島公園アーチェリー場)
▼リカーブ30メートル男子未経験者
 村元――42位・522点
 萬治――46位・512
 下司――62位・489点
 中原――70位・478点
▼リカーブ30メートル女子未経験者
藤井――15位・572点
宮林――17位・566点
大川――18位・564点
鳥山――19位・564点
永沼――30位・548点 
岡――32位・545点
三宅――48位・517点
小林――65位・497点
今村――75位・465点
▼リカーブSH男子未経験者 
荒井――2位・568点
小松澤――5位・551点
狩野――8位・510点
大内――17位・461点
▼リカーブSH女子未経験者 
大越――2位・536点
寺田――3位・533点 
野々村――6位・497点 
篠原――7位・486点
大野――9位・480点
池上――10位・434点

【1日目】
 日差しの照り付ける中行われた1日目では、総勢21人のルーキーが初の公式戦に臨んだ。SH男子未経験者の部では、荒井が躍動。出だしはスコアが伸び悩んだものの、後半戦から尻上がりに得点を重ね、568点で暫定2位に躍り出た。10+Xは同部門の他選手より少なかったものの「緊張せず、平常心で射てた」と安定感のある射を披露した。

 SH女子未経験者の部では大越が力を見せつけた。「(緊張で)震えてしまって、ぶれてしまうところがあった」と序盤はコントロールに苦しみ、前半戦の10+Xはゼロ。それでも「縮こまらないで大きく射とうと思った」と7射目で今試合初の10+Xを挙げると、抜群の修正力を見せ9射目で首位に浮上。そのまま暫定1位をキープし、合計スコア536点、10+Xは6と堂々の公式戦デビューを果たした。

 また30メートル男子未経験者の部では村元彬泰(総合1=東邦大東邦)、30メートル女子未経験者の部では藤井志帆(情コミ1=不動岡)が明大勢トップのスコアをたたき出し、日頃の練習の成果を存分に発揮した。

【2日目】
 2日目は未経験者の下司健誠(商1=成城)と池上葉奈(情コミ1=星野)が出場。厳しい寒さと強風の悪天候に見舞われ「こんな風の強い中でアーチェリーをしたことがなかった」(池上)と序盤から難しい試合となった。両選手とも不慣れな会場、天候と修正ができず前半戦を下司が248点、池上が162点で終える。後半、的の距離が50メートルから30メートルに変わるSH部門に出場した池上は「後半は打つ距離も変わるので全く別の競技と思ってやったことで良くなった」(池上)。切り替えに成功し、前半のスコアから後半は272点と大幅にスコアを伸ばした。下司は「後半は前半ミスしたところを引きずってしまって点数を落としてしまった」と巻き返しには至らなかった。

 2日目に明大から出場した選手は2名のみ。個人戦ではあるが、唯一の明大生の仲間としてお互いの存在を励みとしながら弓を引き続けた。「(下司は)考えていることを言葉にしてくれるので、それを練習で自分に落とし込んでいる」(池上)。「(池上は)うまいので練習中に技術を盗んで真似しようとしている」(下司)。ライバルであり仲間である部員と切磋琢磨(せっさたくま)しながら、新人アーチャーたちはこれからも成長を続ける。

[晴山赳生、竹本琉生]

試合後のコメント
荒井
――今試合で良かったところと反省点をそれぞれお願いします。
 「良かったことは、前回ショートハーフで GMARCH戦があったんですけど、あそこで出た時より点数が上がったことです。反省点は腕引きが最後の方多くなってしまってクリックが切れなかったんで、そこが改善点かなと思います」

大越
――これからの意気込みをお願いします。
 「距離も上がって、70メートルも射つことになると思うので、それでもチームに貢献できるように頑張りたいです」

藤井
――入部してから成長できたところを教えてください。
 「アーチェリーって一本一本で点数が決まっちゃってプレッシャーがすごいかかるんで、そのプレッシャーに耐えるっていう気持ちみたいなのは結構養われた気がします」

村元
――試合中特に印象に残った声掛けを教えてください。
 「やっぱり大会になっちゃうと普段の練習より体が縮こまったりとかしがちだと思うんですけど、そこをちゃんと汲み取ってくれて、しっかり体を大きく使うんだよとか、ゆっくり落ち着いてねとかそういうことを今日言ってくださって、自分の心の支えになったなっていう風に思いました」

池上
――良かった点と反省点を教えてください
 「やっと公式戦に出れたということが良い点です。今回風が強かったのでテンポが悪くなってしまったのでどういうテンポでいけば良いのかを考えていきたいです」

下司
――結果に対して率直な気持ちを教えてください。
 「目標には全然届かなくて、この場所がすごい風が強かったり、いつも練習している場所と全然違う環境であることを感じました。ここでこうやって打てば真ん中に行くんだなということがつかめたのでそれを今後生かしていけるかだと思います」

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