序盤から主導権を握るも 惜しい逆転負け/関東大学女子2部リーグAブロック

 1巡目では前半に離された差を詰められずに敗れた日女体大との一戦。前回の反省を生かして前半から攻守ともに積極的なプレーを繰り出し2点差で折り返す。第3Qで逆転したが、第4Q終盤で追い上げられ再度逆転される。取り返せないまま試合は終了。6点差で敗北を喫した。

◆9・4~10・27 第74回関東大学女子2部リーグAブロック(東町スポーツセンター他)
▼10・20 対日女体大戦(日女体大)
明大67{20-28、20-14、16-14、11-21}73日女体大〇

 スターターは、PG新林未悠主将(理工4=湯沢翔北)、PF山本涼菜(文4=浜松開誠館)、SF神山南帆(文3=白鴎大足利)、PF尾崎理咲(理工2=東京成徳)、PG萩原加奈(文2=浜松開誠館)。

 「今回は落ち着いて前に、縦につないでボールを運ぶことを意識していた」(尾崎)と1巡目での反省を生かして挑んだ。第1Qでは神山、萩原、山本が3Pシュートを決めるなど上々の立ち上がりを見せた明大。第2Qに入ると萩原から尾崎への連携が光る場面が多く見られ、得点を積み重ねる。さらにリバウンドやディフェンスでも粘り、失点を最小限に抑える。「自分たちはオフェンスで流れをつかむチーム。今回は自分たちのオフェンスができていたかなと思う」(新林主将)と振り返るように、ホームゲームである日女体大に流れを渡さず、2点差で前半を終えた。

 第3Q開始直後、山本から神山へのパスが通り同点に追い付く。それを皮切りに点を取り合うシーソーゲームに発展。タイムアウト明けに新林の3Pシュートが決まり逆転に成功した。「いつもよりドライブもできて、中と外のバランスが取れて外で待機という部分もできた」と絶好調の新林を中心に点差を離していく。ターンオーバーされるも、粘りのディフェンスで守り切った明大は、流れをつかんだまま第4Qへ。「前半で結構うまく攻められていたが、後半では相手に自分たちのやることが気付かれてしまっていた」(尾崎)。序盤は山本のリバウンドや萩原のドライブで攻め続けたが、徐々に日女体大に押される時間が増えていく。全員が体を張ったディフェンスで挑むが、逆転を許してから点差は開き続ける一方だった。最終的には6点差の惜敗に終わった。

 今日の敗戦で、明大は入替戦に進むことが決まった。「入替戦で勝ち切るためには、来週の2試合とも明治らしいプレーをして、いい流れで入替戦に挑めるように頑張りたい」(新林主将)。試合を重ねる度に成長を見せている明大の、残り2試合に注目だ。

[春田麻衣]

試合後のコメント
新林
――3Pシュートの成功率が高かったと思いますが、感覚としてはいかがでしたか。
 「今日もしっかり決められましたし、調子はリーグ戦後半から上がってきている感じがします」

――〝明治らしいプレー〟を具体的に教えてください。
 「オフェンスで勢いづくチームだと自分たちは思っているので、自分たちがやりたいプレー、ドライブからの外のスリーだったり、あとドライブの得意な選手がドライブをしたり、速攻などのプレーもどんどんやって盛り上がっていきたいです」

尾崎
――今日の連携を振り返っていかがですか。
 「点数が入らない時間帯には1人がボールを持つ時間が長くなってしまって、パスも回らない時間が(今までの)試合の中で結構ありました。崩して最後にレイアップなど中のプレーに持ち込めたので、そこは良かったと思います」

――順大戦はどのようなことを意識して臨みたいですか。
 「今回の試合と同様に、オフェンスとリバウンドで粘り強く頑張って、その上でチャンスがあったらどんどん自分の得点も狙っていきたいです」