
リーグ戦プレーオフ事前インタビュー①/MD齋藤千暖主将、AT吉田真裕子
関東学生リーグ戦を無敗で突破しプレーオフ進出を決めた女子ラクロス部。FINAL4では日体大と対戦する。2016年以来8年ぶりの全日本大学選手権出場が懸かった一戦の前に選手たちは何を思うのか。今回はMD齋藤千暖主将(政経4=新発田)とAT吉田真裕子(農4=菊里)のインタビューをお届けする。
齋藤
――リーグ戦を総括していかがですか。
「リーグを終えるごとに見つかった課題を、自分たちの中で新たな目標に置き変えて進んで来られているところがいい部分だと思います。全体を通しての反省は、前半の入りやその試合にフィットする立ち上がりが悪くて、接戦になってしまいました。後半はそこを改善しようと進めていましたが、自分たちのミスやファウルで流れを悪くしてしまったところが反省点です。そこを次の試合は改善して進みたいなと思っています」
――FINAL4までにチームで意識している課題点や今まだ心配なところは現在ありますか。
「1人1人が敵のいる中で駆け引きをして、敵に触られないところにクロススイッチを置くとか、グラボの取り際で敵から離れながら取るとか、相手を意識した動きを合宿中もずっと意識していて、そこをやり切りたいです。二つ目はシュート決定力で、キャッチしてすぐ打つ、敵をかわしてすぐ打つなど自分のタイミングではない時のシュート決定力を課題点として挙げています。あと1週間で自分たちのものにして、試合に挑みたいなと思っています」
――今のオフェンス陣の状態というのはいかがでしょうか。
「MDに関しては、上からのシュートを意識してやっていて、シュートを打てる距離を広げていく、上から入り込んだ時に敵を何枚もかわしてではなく、1枚ずらしてすぐに打てるように練習しました。あとはMD同士で2対2をしたり、誰かのワンバンからその上のMDに渡して決め切ったり、これで決めようという流れをMD同士で集まって自主練しました。そのような連携プレーを試合で出したいなと思っています」
――日体大には日本代表が2名いらっしゃります。日体大に対してのイメージや戦略は現時点でございますか。
「足の速さや個々の身体能力は負けている部分があるのかなと思いますが、その人にトップスピードを出させないことや1対1だけではなくて、2対2に持ち込んで、ダブルチームに行く戦術に体の使い方をプラスしようと思います。自分たちは1対1が強みのチームなので、そこでは負けられません。足が速かったとしても、切り返しのスピードや日体大が得意なパターンを分析して対応して、1対1の部分でも上回っていけるように練習をしています」
――リーグ戦通じて特に成長したなと思う選手はいらっしゃりますか。
「みんな成長していますが、レン(MD宮田紬希・文3=金沢)かなと思っています。早稲田戦で先制点を決めて、大事な場面にはスライドで奪ってマイボールにして逆転打を決めるためのきっかけになったので。特にライドの部分だと、(宮田は)オフェンスは得意でしたが、ディフェンスの面をあまり得意としていない選手でした。ですが体の向きなど細かいところにこだわって、自主練の時間でもシュートだけではなくてディフェンスの練習をしていた成果が出て、最後、早稲田戦であのようなプレーができたのだと思います。メンタル面で、最初はリーグ戦で弱気になっていたり、緊張でいつもの練習のレンが発揮できていないなと思うシーンがあったりしましたが、早稲田戦では先制点を取りに行ったところを含めて変わったな、頼もしくなったなと思っています」
――斎藤選手のアピールポイントを教えてください。
「アピールポイントは1対1のダッヂと、あとリダッヂという相手のディフェンスがいなくなる時にもう一回入り込むというところ。相手の隙間をついたリダッチとかで中に切り込んでくプレーだと思います」
吉田
――リーグ戦の総括をお願いします。
「危ない展開の試合もありましたが、負けなしでFINAL4に進出できたことはチームとしてとても大きく成長した部分だなと感じています。OFでは各試合で得点目標を設定したり、DFでは常に奪う意識を持っていたり、全員の共通認識が取れていたことが良かったところだと思います」
――現状チームとして直している課題、心配なことなどございましたら教えてください。
「OFではシュート決定力、DFでは1対1の対人力など、個人スキルに関しての課題が今までありましたが、リーグ期間を通して一人一人自分の課題と向き合い変えきるまで練習してきたので、心配はないです」
――吉田選手から見て井川裕之コーチの尊敬するところを教えてください。
「試合中の戦況を読む力はもちろん、考え方の部分で感情と切り離して考えるということを教わったのが自分の中ではとても大きかったです。『試合に勝ちたい』や『負けたらどうしよう』という気持ちは誰しも持ってしまうものだと思いますが、勝ちたいと思えば勝てるわけでもないので、感情のままプレーするのではなく、常に目の前で起きていることに集中し、いつも通りのプレーをすることを心がけることができるようになったことで、リラックスして試合に臨めるようになりました」
――チーム内で特に成長した選手を教えてください。
「ATのレン(宮田)です。レンは常に自分の課題と向き合っていて、たくさん練習している姿を今シーズン見てきました。レンがずっと練習していたシュートが早稲田戦で決まった時は本当に嬉しかったですし、同じATとしてすごく誇らしかったです」
――吉田選手のアピールポイントを教えてください。
「ブレイクと1対1に注目してほしいです」
[杉田凜、伊原遼太朗]
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