
男子エペ 団体ベスト8でインカレ出場権獲得/関東学生選手権
大会4日目に行われた男子エペ個人。明大勢全員が決勝トーナメントへ進出するも、村田一公(理工3=米沢中央)のベスト32入りが最高記録となった。最終日には同種目の団体戦が行われ、2回戦の日体大戦を激戦の末に勝利。しかし続く慶大戦で格上相手に翻弄(ほんろう)され、ベスト8止まりとなった。
◆10・2~4、15~16 第76回関東学生選手権(駒沢体育館)
▼男子エペ個人
村田――24位、稲垣――33位、大浦――37位、篠田――38位、新開――51位
▼男子エペ団体
明大――ベスト8
<男子エペ個人>
5人全員が予選プールを突破するも、2回戦で4人が敗退。唯一勝ち残った村田は「コンディションはいつも以上に良かった。以前の大会で悔しい結果に終わってしまったので、今回はアップの方法などしっかりと計画を立てて臨んだ」とその好調さを見せ、15-4と大差をつけて3回戦へ進んだ。
迎えた3回戦。「相手は昔に戦ったことがあり、その時はよく負けていた。久々の対戦だったので、どういうプレースタイルなのか探りながらの対戦だった」(村田)と序盤はリードを許す展開に。中盤からは自身の決め技が決まるようになり、第3セットを14-14の同点で終えた。しかし、延長戦では一歩及ばなかった。「最後は本当に同時だった。ただ自分の剣が寝てしまい、うまく突けなかった」と悔しさをにじませた。
<男子エペ団体>
1回戦の青学大戦は45―37と危なげなく勝利を収め、2回戦の相手は関東学生リーグ戦(リーグ戦)最終戦で激闘を繰り広げた日体大。序盤は順調に点を重ね、第2セット終了時点で9―4と好調な滑り出しを見せた。しかし日体大の力のこもった声援が加勢し、空気が一変する。一時は1点差にまで詰められたが、体制を整え直し3セット目を14―11で耐え忍んだ。「自分が足を引っ張ってしまった。最終的に勝てたので良かったが、点差がある中でもっと違う戦い方、安全な戦い方をできればより良かったと思う」(大浦成之・営3=米沢中央)。その後も攻防戦が続き、39―34で最終セットの村田にバトンが渡った。日体大の反撃により、残り1分半で41―41の同点に。会場中が試合の行方を見守る中、1点を取り合う攻防が続く。しかし村田の鋭い一突きが決め手となり、力強い雄叫びとともに45―43で熱戦を制した。
3回戦は関東学生リーグ1部に属する慶大との一戦。「やはり穴がないというか、一人一人の力が強かった」(大浦)と振り返るように終始リードを許す。コンスタントに点を重ねるものの、慶大が強さを見せ付け34―45で試合終了。準決勝進出とはならなかった。しかし「昨年度や今年5月のリーグ戦と比べてチーム力は上がっている。あと個々の力も上がっているので、とても成長できている」(大浦)と手応えもつかんだ。
[石井遥、阿部倖明]
試合後のコメント
大浦
――今回の団体戦のチームワークはいかがでしたか。
「昨年度にはなかった声掛けといった部分で大きく成長できています。またアドバイスし合ったりとか、ちゃんと本音を言える環境になってるのが良かったです」
村田
――個人戦の収穫や課題はありましたか。
「決め技を一つに絞り切らないことです。試合中に他の選択を取る賭け、挑戦の気持ちが足りないと思いました。同点となった時にその覚悟ができていれば流れが変わったかもしれないと感じました」
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