
宮下怜が準優勝 3年連続明大勢の優勝はならず/全日本学生選手権
6日間かけてトーナメントが行われた全日本学生選手権(インカレ個人戦)。男子シングルス3選手の活躍が光り、宮下怜(政経3=埼玉栄)が準優勝、藤原睦月(商2=埼玉栄)がベスト4、武田航太(政経4=埼玉栄)がベスト8の好成績を残し、年末に行われる全日本総合選手権への出場が決まった。
◆10・10~16 全日本学生選手権(島津アリーナ京都)
▼男子シングルス
宮下――準優勝
藤原――3位
武田――ベスト8
2022年は宮下が、昨年は決勝で武田との明大対決を制した藤原が優勝したこの大会。明大1年生ルーキーが2年連続で優勝を果たし、3年連続での明大勢の優勝が期待された中、大会最終日前日の準々決勝まで勝ち残ったのもこの3人だった。昨年準優勝の武田は準々決勝で筑波大の永渕相手に第1ゲームを粘り勝った。しかし第2ゲームは10ー21と大きく離され落とし、第3ゲームまでもつれ込んだ。「相手のペースに合わせてしまった」と語るように、流れをつかみ切れずベスト8で最後のインカレ個人戦を終えた。
前回王者の藤原は、準々決勝で西日本王者を倒し準優勝に勝ち進んだ。奇しくも昨年の準決勝と同カードの対戦となった。第1ゲーム前半は一進一退の攻防を繰り広げるも、後半は16ー20と離されマッチポイントを握られた。そこから粘り3点を追加するも、鋭いスマッシュを打ち込まれこのゲームを献上。続く第2ゲームでは疲れも出てくる中、長いラリーを積極的に拾い粘り勝ち1ー1で第3ゲームに突入。序盤から劣勢が続き、打てばミスとなり相手に得点を許す苦しい場面が続いた。そのまま最後まで流れを引き寄せることができず、準決勝での敗退となった。
東日本王者としてこの大会に臨んだ宮下。昨年はまさかの3回戦敗退となったこの大会で、再び決勝まで勝ち上がった。準決勝で藤原を下した法大の増本はこれまでも何度も戦った相手。第1ゲーム序盤の劣勢から冷静な球の見極めと的確な球運びであっという間に逆転し、20―14とマッチポイントを握る。しかし6点差を一気に詰められデュースに。紙一重の神経戦にも何とか打ち勝ち、25―23でこのゲームを取った。続く第2ゲームは一転、制球が乱れ10―21と大差で落とす。「相手がスピードを上げてきて、つなぎのところでうまく対応できなかった」。後がない勝負の第3ゲーム。応援に駆けつけた部員たちが熱い声援を送る中、一球一球に力の込もった長い打ち合いで点差の開かない展開が続く。試合の流れが変わったのは16―16。相手の粘り強い返球に対しミスが重なり、一挙5得点を許し、2年ぶり2度目の優勝はかなわなかった。「優勝を逃したのは悔しいけど、準優勝は悪くは無い結果」と、この結果をしんしに受け止め次を見据えた。
来月15日から3日間、群馬県で全日本大学対抗戦(インカレ団体戦)が開催される。昨年度は男女ともに準優勝を果たしたこの大会で、今年度のチームの集大成を飾る。
[増田杏]
試合後のコメント
武田
――大会の振り返りをお願いします。
「結構一試合一試合きつい試合だった中でもしっかり今日までは勝てたのがよかったです。ベスト8には入れたのが最低限良かったかなって感じです」
――良かった点を挙げるとしたらどこですか。
「前回のインカレの時とかよりかは、自分からペースを上げて攻める展開だったり、自分が結構得意な低い展開にとかそういうのもしっかり考えてできたのかなって感じです」
――インカレ団体戦に向けて意気込みをお願いします。
「個人戦はあまりいい成績出せなかったんで、団体戦みんなで優勝できればいいなって思います」
藤原
――昨年の準決勝と同じ相手との対戦はどのような感覚でしたか。
「昨年は勢いで優勝できて、もちろん相手も向かってくるだろうし、同じだと思って戦っていなかったです」
――インカレ団体戦に向けて意気込みをお願いします。
「絶対に優勝します」
宮下
――第1ゲームからデュースという展開に、どう意識して戦いましたか。
「まだ第1ゲームだからと気を抜いている間に同点まで相手が来ていて、それでも第1ゲームだからとあまり気負わず勝ち切ることができました」
――最後に粘り勝てなかった反省点はどこですか。
「16―16のところで5点最後に一気に取られてしまって、つなぎのところもそうだし、足もそうだし、そういったところを改善していけたらと思います」
――インカレ団体戦に向けて意気込みをお願いします。
「全然優勝できる力のあるチームだと思うので、自分の出た試合は全部勝てるように頑張ります」
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