三宅・山本、ともに充実の演技/東日本学生選手権

1999.01.01
 10日から11日の2日間にわたって行われた第41回東日本学生新体操選手権大会。三宅(法2)、山本(政経2)の両選手は初日、単純なミスをするなど納得のいかない演技となったが、二日目はそれを挽回するミスのない充実した演技で今大会を締めくくった。

 大会初日、まずは三宅がリングの演技に臨んだ。しかし、「いつも練習でミスしないところでしてしまった」(三宅)と演技中にリングを落としてしまうミス。だがその後はうまくまとめて8・525点で演技を終えた。続く2種目目はスティック。三宅が「得意」とする種目の一つだ。序盤では華麗さを、中盤から最後にかけては全身をいっぱいに使い力強さを表現したという「静」と「動」が一体となった演技は9・000点の高得点を記録。1日目の演技をいい形で締めた。
 女子で出場の山本の1種目目はフープ。「落ち着いてやれた」と振り返るようにバイオリンの曲調に合わせたやわらかな動きで13・450点の高得点を記録した。続くロープでは「砂漠の民族の駆け抜けるようなイメージ」(山本)で演技をした山本だったが「高得点が出るターンでふらついてしまったり、ロープを首で取るところを手で取ってしまった」。12・575点と得点も思ったより伸びず課題を残して二日目に臨むこととなった。
 二日目の演技終了後、開口一番「(ミスがなかったから)まずまずでした」と語った三宅。初日の演技でミスをしたことが彼の中で吹っ切れるきっかけとなり、種目別でクラブ5位と好調な演技につながった。結果は35・325点で総合9位。惜しくも入賞は逃してしまったが、それでも「基本に忠実できれいで正確な自分なりの演技ができた」と試合後、満足そうに三宅は語っていた。
 そして山本。前日に思うような演技のできなかったロープの悪い流れを断ち切り、落ち着いて演技を行い種目別クラブ6位、リボン8位という結果を残した。いつもはプレッシャーになかなか耐えることのできない彼女だったが「(今日は)プレッシャーに負けないように落ち着いてやった」(山本)。今回は53・250点で総合9位。しかし、昨年行われた同大会よりもポイントは伸びており確実に成長している。
 両選手は今後、全日本インカレに向けて練習していくことになる。三宅と山本は練習環境の面などで大きな違いはあるが、それぞれがしっかり調整さえすれば上位進出は間違いない。