
リーグ最終戦・法大に勝利 優勝決定戦へ/東京都学生女子部リーグ戦
9月15日から始まった東京都学生女子部リーグ戦。初戦は早大と対戦し快勝すると、続く日大戦でも勝利を収めた。強豪・桜美林大との対戦では8中差をつけられ敗北したものの、法大戦では73中という高的中を見せ勝利。この結果から全日本学生女子王座決定戦(以下、王座)出場は再来週の順位決定戦に持ち越されることとなった。
◆9・15~11・3 東京都学生女子部リーグ戦(各大学弓道場)
▼10・13 対法大戦(東農大桜丘アリーナ弓道場)
〇明大 73中―57中 法大
各校4人ずつ各自20射、計80射の合計的中数を競う形式で行われたリーグ戦。第2週からスタートした明大は初戦で早大と戦い、大前・加藤ほの美(政経2=前橋育英)が18中の高的中を見せ、65中―50中で勝利した。第3週の日大戦では68中―68中と同中競射にもつれこむ展開で二的・齋藤和音(農1=小笠)と落・見米彩(理工4=文化学園大杉並)が2射とも的中させるなど奮闘し連勝した。「感覚もメンタルもすごく良く、自信を持って(矢を)放せた」(見米)。第4週は強豪・桜美林大と対戦。優勝のため勝利したい一戦でプレッシャーがかかったか、55中―63中と前週までと比べ大きく的中を落とし敗北した。「もっと詰められた矢があったと思う」(加藤)と選手たちは決め切れなかった悔しさをにじませた。
第5週はリーグ戦全敗と調子を落とす法大と対戦。この試合に勝利すれば、桜美林大・日大戦の結果次第で三つ巴の優勝争いに持ち込める可能性が出てくる大切な一戦。明大は1立目から加藤、齋藤、見米が皆中し14中と順調な立ち上がりを見せる。2、3立目でも14中と高的中で42中―35中と大きく差をつけて折り返すと、4立目ではさらに調子を上げ15中をたたき出した。「最初になぜ外したかの分析ができ、そこからこういう方針で行くと修正した部分や自分を信じられたのは大きかった」(白根瑞季・政経1=都立東)。最終立・5立目も的中した際の「よっしゃ」の掛け声が響いた。4人全員が3本目まですべて的中し、緊張感の高まる4本目。安定感のある射を見せ、加藤、齋藤が皆中する。ルーキーながら全試合フル出場中の齋藤は「4立目で私だけ最後抜いてしまった中で、最終立でチャンスが回ってきたので緊張もしたが、詰められて良かった」。続く落前・白根も皆中でつなぐと、落の見米は4年生の貫禄を見せ見事的中させ、最終立を圧巻の16射皆中と締めくくった。さらに見米は自身の20射皆中を果たし、皆中賞を獲得。1年時のリーグ戦最終週で、同じく19本目まで連続で的中させたが最後の1本を外してしまった経験を持つ見米は「同じ状況で絶対に繰り返したくないという思いで引いたので、20射皆中できて良かった」と語った。
最終結果73中―57中と大きく差をつけて勝利した明大。同日行われた桜美林大・日大戦で日大が勝利したため優勝は順位決定戦へ持ち越されることになった。今試合で好成績を挙げ自信をつけた明大は、王座への切符を射止めるため順位決定戦で優勝を目指す。
[岩本文乃]
試合後のコメント
見米
――今後の意気込みをお願いします。
「今日ぎりぎりだった矢や、射がひどい状態で放した矢もあるので、しっかり毎射同じように引けるように練習頑張りたいです。順位決定戦勝って、このメンバーで王座に行って優勝したいので、それに向けてしっかりみんなで頑張っていきたいなという風に思っています」
加藤
――今日の戦いぶりで良かったところを教えてください。
「一手目、全員2本目まで詰めいいスタートを切ることができたことや、全体的にみんな的中が良かったので周りの先輩や後輩から崩れる雰囲気は感じず、個人的な心の余裕もあってうまく自分もできたことが良かったと思います」
齋藤
――1年生として試合に出場していかがでしたか。
「1年生から全試合出られたのは本当に良かったなと思っています。 今までケガなどがあり苦しい中でも練習を頑張ってきて、まだ優勝は決まってないけれど優勝決定戦でも本日のように9割は出せるように頑張りたいと思います」
白根
――優勝がかかる順位決定戦に向けて意気込みをお願いします。
「日大も桜美林大も苦しい戦いをしたが、強いなら強いだけ自分が成長できることが絶対あると思うので、スタメンとして出られるようにやるべきことと、中てるために何をすればいいのかというのを考えて、1週間練習に取り組みたいと思います」
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