立大の猛攻止められず 悔しさ残る結果に/秋季リーグ戦 

 秋季リーグ戦5戦目の相手は立大。明大は試合開始直後に先制に成功すると、第2Q中盤にもTD(タッチダウン)を決めるなど幸先のいいスタートを切る。しかしその後は立大の意表を突く攻撃に苦しめられ、第3Q終盤には逆転のTDを許してしまう。第4Qで逆転を図った明大だったが、1点差を詰めることができず、惜しくも敗戦となった。

◆8・31~11・10 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)
▼10・12 対立大戦(アミノバイタルフィールド)
明大21{8-0、7-13、0-6、6-3}22立大◯

 試合が動いたのは試合開始直後。QB#15新楽圭冬(商3=都立戸山)からWR#2後藤航太郎(政経2=南山)へのロングパスが通りゴールラインまで約3ydとすると、RB#21高橋周平(文3=足立学園)がそのまま押し込みTDに成功。「新楽さんなら僕に投げてくれると思った。自分はもう走って捕るだけだと考えていた」(後藤航)。明大は早くも先制に成功する。続く第2Q、新楽から後藤航へのパス、新楽自らのスクランブルで徐々に敵陣に攻め入ると、残り6分32秒、ゴールラインまで残り約4ydとなったところでFB#47小山田吾(営2=栄東)によるラッシュでTDに成功。明大は一挙15点のリードを奪う。試合の主導権をつかんだのは明大かと思われたが、立大も負けじと反撃を見せる。明大は立大OF陣の強力なランプレーによりファーストダウンを4度更新されると、第2Q残り1分54秒、追い上げのTDを決められてしまう。さらにはパントブロックを決められるなどミスが重なり一気に自陣約11yd付近まで攻め込まれると、一瞬のスキを突かれ、さらなるTDを許してしまう。これにより2点差まで詰められるも明大は15―13と一歩リードした状態で前半を折り返した。

 迎えた後半戦。点差を広げたい明大だったが、その後も立大の猛攻に苦しむ展開となる。巧みなランやパスを駆使され、自陣約30yd付近まで攻め入られると、反則も絡み一挙に自陣15yd付近まで迫られる。勢いそのまま第3Q3分41秒、逆転のTDを許してしまい、後がなくなった最終第4Q。逆転を図る明大だったが、第4Q中盤にはFG(フィールドゴール)でダメ押しの追加点を許すなど、なかなか立大のペースに追いつくことができない。しかし明大も諦めず攻撃を続ける。新楽からWR#1桑村登(政経3=佼成学園)、WR#11加藤大明(営4=明大明治)へのパスを中心に徐々に敵陣に攻め入り、ゴールラインまで約8ydとする。立大の強力なDF陣に幾度と阻まれながらも、試合終了まで残り2秒、新楽からルーキーのWR#3後藤珠(政経1=千葉日大一)へのパスが通り見事TDに成功。1点差まで詰め寄った。明大は一発逆転を狙い、ポイントアフタータッチダウンでツーポイントコンバージョンを選択。ところが立大のDF陣に阻まれ惜しくも逆転とはならなかった。

 東大戦に続き、今試合も惜しくも敗戦となった。ここまでグリフィンズは2勝3敗。夢の甲子園ボウルへの出場は厳しい状況となってしまった。しかし次戦の相手は昨季甲子園ボウル出場校である法大。「法大戦は勝つことは当たり前で、大事な場面で絶対イエローを出さずに自分の仕事を全うして勝利に貢献したい」(OL#77大木戸勇紀・文3=武南)と意気込みは十分。秋季リーグも残りあと2戦。強豪相手に連勝を目指すグリフィンズの動向に注目だ。

[杉山瑞希]

試合後のコメント
DB#7天野駿平(政経3=東海)
――試合を振り返っていかがですか。

「去年東京ドームで負けた相手ということもあって絶対勝ちたかったし、今シーズンを見ても絶対落とせない試合であるはずなのに自分が結構ミスをしてしまったのでとても悔しいです」

――DBとしての反省点はありますか。
「シーズン初戦からずっとタックルミスを連発していて、今日も一度そういうのがあったしイエローカードも一つもらってしまって全体の反省というよりかは自分個人としての反省点が大きいです」

大木戸
――最後の場面で得点を取り切れなかった部分についてオフェンスとしていかがですか。

 「最後ゴールライン前でボールのセキュリティが甘くなってしまったし、僕らもボールカバーができなかった。あとは僕らの中ではランで押し上げることがあまりできなかったので、最後はそこが反省点かなと思います」

後藤航
――本日の試合に向けての意気込みをお願いします。

「前までの試合がケガで出られていなかったので、最初キックオフリターンで頑張ってTDを取ってやろうというのは考えていました」

――今後どのように存在感を出していきたいですか。
「足の速さは自分の中でも自信があるので、今はファーストダウンとかを取れているんですけど、一発TDみたいな大きいものを持っていけるように頑張ろうと思っています」