
攻守にスキなし 八幡山でも慶大に快勝/関東大学ジュニア選手権
10月13日、明大八幡山グラウンドで関東大学ジュニア選手権(ジュニア戦)第2戦が行われた。相手は関東大学対抗戦(対抗戦)で快勝を収めた慶大。前半から積極的なアタックを展開し49得点。後半はアタックのペースは落ちたものの、堅実なディフェンスを見せ完封。73―7で危なげなく勝利を収めた。
◆10・13 関東大学ジュニア選手権(明大八幡山グラウンド)
▼対慶大戦
○明大73{49―7、24―0}7慶大
開始3分、いきなり明大が見せた。スタンドオフ伊藤利江人(商2=報徳学園)が50:22を決めると、FWがラインアウトからモールを選択。フッカー山本文士郎(営4=明大中野)が押し込み先制点を挙げた。続く6分、ゴールライン目前からナンバーエイト中村つぐ希(営1=目黒学院)がルーキーらしからぬフィジカルでゴールラインへねじ込む。「(フィジカルは)ちょっとずつこのレベルに追いついてきているのかなと思う部分はあるが、もまだもう1個前に出る強さだったり、ブレイクダウンのファイトだったり、まだもう1段階成長できるんじゃないかなと思う」(中村)。さらに26分にも、サインプレーで大外でボールを受けた中村が力強くランニング。相手のタックルをもろともせず右中間に飛び込み、2トライ目を挙げた。そして34分、途中出場した中川功己(営2=流経大柏)がボールを大外で受け取りラインブレーク。最後はボールを内に返し、左フランカー藤井達哉(政経2=東福岡)がボールを抑え、15分に続き2トライ目を挙げた。明大は前半だけで7トライを挙げ、49―7で前半を折り返す。
開始1分、左プロップ田代大介(営2=大分舞鶴)のトライでスタートした後半も明大が流れをつかんだ。8分にショートラックから右ロック金子琉聖(政経4=佐賀工)がねじ込み追加点を挙げる。そして今試合特筆すべきは左ウイング坂本公平(情コミ4=東福岡)のプレースキックだ。金子のトライ後のコンバージョンキックも決め、9本連続で成功させる驚異の成功率を見せた。「福岡に帰っていたが、そこで父と練習して、いい感じに戻せた」(坂本)。その後も途中出場の高比良恭介(政経1=東福岡)と山川遥之(営3=尾道)がそれぞれ1トライを決めノーサイド。後半を無失点に抑え、73―7で快勝を収めた。
2トライを挙げた中村、藤井のバックローの2人を始め、紫紺のジャージーを目指す選手たちが素晴らしいプレーを見せた今試合。攻めては11トライ、守っては7失点に抑える完勝となった。今後も対抗戦とジュニア戦は続く。「ジュニアの優勝も奪還だと思う」(中村)と紫紺のジャージー、そして『奪還』を目指す選手の活躍から目が離せない。
[佐藤比呂]
試合後コメント
ゲームキャプテン・右ウイング安田昂平(商4=御所実)
——次戦に向けて意気込みをお願いします。
「早稲田は歴史あるチームで、早明戦と言われるぐらい歴史ある戦いだと思うので、しっかり勝ちたいと思います」
藤井
——FWのプレーを振り返っていかがですか。
「アタックも前に出られて、ディフェンスも前に出られたところがあったんですけど、後半のスクラムがあまりうまくいかなかったので、セットプレーをもっと修正したいと思います」
中村
——春夏を終えて、意識されていることはありますか。
「ジュニアに上がってプレーさせてもらっていて、レベルの高いところに自分がいるというのはすごくうれしくて、その中でどれだけ自分を評価してもらえるかはすごく大切かなと思っています。バックローの先輩方は大士郎さん(木戸主将・文4=常翔学園)を始め、フィジカルや運動量がすごい人ばかりなので、その中で自分の強みを出して、どうやって戦っていくのかを大切にしています」
伊藤利
——ゲームメークで意識したことを教えてください。
「最初は激しくくると分かっていたので、FWに頑張ってもらいながらも、前半の中盤あたりに入ってきたら、裏が空いてると思ってたので、オプションのキックを使っていこうかなと思って、選択は良かったんじゃないかなと思います」
坂本
——チームとして良かった点、反省点をそれぞれお願いします。
「たくさんトライも取れて、 チームでやってきたことがよく出た試合だったので良かったと思います。悪かったところはトライとれてしまったところで、完封できる力はあると思うので、そこを突き詰めて次の試合に向けていきたいと思います」
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